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ギャルゲーに転生したのでハーレム王になる!

作者: カラスキ

 いわゆる、【前世の記憶】というものを思い出したのは去年の今頃だった。俺は、一年前のあの日、今日から入学予定の【アグネス学園】で、自分が【ギャルゲーの主人公】だということを思い出したのだ。


 しかし、この【アグネス学園】。が舞台の【思う心は変わらない】はまぁ、面倒なゲームである。

前世の俺は、ストーリーとスチルに惹かれてこのゲームを買ったが、いかんせんハッピーエンドになるのが非常に大変である。


閑話休題。


『起きてよ!!』


 もう、朝である。

 春になったとはいえ未だ布団からは抜け出せない。この季節新学期になったがクラス替えはなくどうせいつものメンバーで集まるんだろうなぁ……なんて考えるだけで鬱になりそうだ。


 布団の中で俺を揺するのは俺の妹こと神崎美琴、通称【妹ちゃん】金色に輝く髪を青いゴムで一つにまとめ耳の下あたりで垂らしている。

顔はまさに天衣無縫と言うのだろうか、卓球部なので化粧は出来ないと言っていたが青い瞳はパッチリと開いていて小さな唇はイチゴ色に染まっている。


 ちなみにネタバレで見たハッピーエンドの場合主人公と兄妹でないことが分かり無事に堂々ではないが付き合える。……しかしバットエンドの場合2人は兄妹であるのにも関わらず愛し合っていることがバレて2人は駆け落ちする。


 俺は、布団から上半身を起こし今起きた風にふわぁと欠伸をする。


『もう、遅いよ!お兄ちゃん!』


 顔を見ると眉を釣り上げ口をぷっくりと膨らませていかにも怒っていますという表情をする。


『ごめんって』


 俺は見惚れているのを必死に誤魔化し妹ちゃんを着替えるために部屋から出てもらい急いで着替える。


 いつもの通り黒と灰色のギンガムチェックのネクタイを締めブレザーを羽織り部屋から出る。

アグネス学園の制服はブレザーは黒に近い紺色であり男子は同じ色のズボン、女子はネクタイと同じ柄のスカートとリボンをつけている。

この辺の学校では可愛らしいと人気のある制服であり制服が理由でこの学校に入った人もいるくらいである。


 部屋から出て、階段を下りると父さんがコーヒーを飲み遅いぞと一言いった。


 父親こと神崎直斗。

 黒に近い青色の髪をしていて切れ長の空色の目は女子にモテており浮気でも良いので付き合ってくださいという女子社員が絶えないという。ちなみに俺とは全くこれっぽちも似ておらず何度平凡の顔の俺が羨ましいと思ったことか。男の子は母親に似た方が幸せになると言われているがこればっかりは父親に似て欲しかった。


「早く、ご飯食べちゃいなさい」


 急かすように話しかけてきたのは、俺の母親こと神崎さくら。

良く父さんみたいなイケメンをゲット出来たななんて思うくらいの容姿。

容姿的には俺を女体化したらこんな感じかというくらいだ。ちなみに母親の実家にあるアルバムを見たら本当にそっくりだった。


 ちなみに、俺がこのゲームを買ったのもこの母親が原因である。

俺の前世の妹は大の乙女ゲーム好きだった。その時にハマっていた乙女ゲームのキャラが出ていると言って俺にオススメしてきた。

 妹は、乙女ゲームは好きだったがギャルゲーはダメだったので俺にオススメしてきた。妹の思惑にはまり俺はこのゲームの絵にはまり死ぬ直前までやっていたが。


 妹ちゃんは食パンの上にチーズを乗せて焼いたパンを頬張っている。今日は朝練が無いのでゆっくりしていれるらしい。


『いただきます』


俺も手を合わせて、皿の上にあるチーズパンを頬張る。


さ、今日も頑張るか。


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