JK-sports/序文
ふと思い付いた物語です。
ゆっくり更新していきます。
好評なら、頻繁に更新するかも・・( ̄▽ ̄;)
ひるがえるプリーツスカート。
上下左右に躍動する胸。
したたる汗。
そして、透けるブラウス。
数多の男性を魅了し・・数多くの競技を産み出す、常に進化を続ける最新スポーツ。
其の名は、『Jk-sports』。
■
「いやー・・今日も最っ高だったな~♪」
「あぁ!ホントだよ・・!」
「良いアングル撮れた?」
「おぅっ!見てみ、コレ?」
「うっわー・・えげつねぇ・・!」
「後で送るわ」
「マジ!?サンキュ~♪」
「いや~・・マジ良いわ~・・♪」
「ホントにな~♪」
■
「お疲れ様です」
「うん・・早く寝たーい・・」
「今日も最高の演技でしたよ」
「ありがと。でも、演技なんかさ・・みんな見ないよ。
見るのはスカートの中でしょ」
「それでも、観客は貴女を観に来てるんです・・!引退後にも期待出来ると思いますよ?」
「そーなると良いんだけどねー・・はぁ・・眠い・・」
「頑張りましょう。あと一年です・・!」
「そうね・・」
■
Jk-sports。
いまや、日本が(否応なしに)世界に誇るスポーツのひとつだ。
競技に参加する資格を持つのは、現役女子高校生のみ。
競技者は、3年間という期間に全てを賭ける。
ただし、留年した事を公にすれば、競技期間を伸ばす事も可能。
規定衣装は、女子高校生としての『制服』と『下着』。
下着の色柄に決まりは無く・・生々しい下着であればあるほど、競技者の人気は上がった。
黎明期は、競う様にセクシーな下着を着ける者が多かった。
しかし、『普段着ないだろ?』と思われる下着に人気は出なかった。
人気をはくしたのは、
ビキニタイプでフルバック。白や黒でなく、決して通販などでは見かけない・・下着販売店の片隅で安売りされている様な、よく分からない色柄の、思春期の女子が部屋で身に着けていそうな『可愛いけど、男子に見せたくない下着』。
綿100%のプリントパンツも大人気を泊した。
そして、競技者達が競う様に『見せた』事も、人気を底上げした。
見せたのは、
染みになり黄ばんだ おしっこ染み。
オリモノで濡れたクロッチ。
毎月、数日の間だけ目撃される『羽根つき』・・そう、生理中だというコトすらも『恥ずかしげに』公言された。
発足当初は、女性団体からの猛攻義が殺到した。
曰く、『男女差別だ』『性差別だ』『性犯罪を助長する』『国際世論に反する』。
しかし、現実は彼女達を裏切る。
男達が必死に現実を変えたのだ。
率先して、男による痴漢検挙や盗撮阻止、性犯罪抑止の数々が行われていた。
守られる女性側は複雑だ。『女子高校生のいかがわしい姿を見る為に守られる私』、と。
何しろ、公に・・ホンモノの女子高校生の生々しい姿を堪能出来る場だ。
宣伝の為に、撮影が解禁されていたコトも大きかった。
売れない地下アイドルやジュニアアイドル、デビューしたての芸能人等も参加していたのだから。
その女性達も擁護した。『いつだって、革新的なコトは非難される』モノだ、と。
最初は、『ミニスカート』を非難する年代の女性がいた。
最初は、『ビー●ルズは不良』と言われた。
最初は、『ゲームばっかりしてたらダメ』と言われた。
最初は、『漫画を読んでばかりだとバカになる』と言われた。
いつだって、古い年代は『今時の若い者は』と言うモノだ、と。
落ち着いて・・物分かりの悪い子供の相手をする様に、生温かい視線と、余裕の態度でもって。
『そういうモノだ』というスタンスを決して崩さず、感情的にならず、『アナタの言う事も理解出来ます』と理解と同意を示し、決して敵対せず・・したたかに、したたかに。
少しばかり時間はかかったが、公的な競技になるまでトントン拍子だったと言えるのではないだろうか。
少しばかりの、新たに生まれてしまった社会問題を抱えつつ・・。
今日も、女子高校生は走る。
女子高校生は跳ぶ。
女子高校生は登る。
女子高校生は投げる。
女子高校生は蹴る。
女子高校生は泳ぐ。
女子高校生は舞う。
一時の輝きを燃やし尽くし、女子高校生は今日も輝くのだ。
この物語は、そんな彼女達の華々しく輝かしい・・そして生々しい、女子高校生としての時代の叙事詩。
何か、読み返してみるとバカみたいな お話だなー・・・( ̄▽ ̄;)
一応、真面目なお話です。
筆者の『別作品』と同じ様なテンションで行きます。