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7・全滅の訳

やっと船の外です。

 1ヶ月と1日[31日目]



 通信装置についてだか、通信する道具は完成した、ただ、そのことについて話すとまだ体が震える。



 その時の俺、ガド、マリのやり取りはこうだった。



 通信の魔道具制作エピソード



 ガドとマリに通信の魔道具を開発に難航なんこうしている時、


 俺が小さいゲートを開き顔だけ出して会話した。


 内容は、


「ガド、マリ、どお、上手く行ってる?」


 とゲートから顔だけ出す。


 暫く(しばらく)してマリが、


「今開いてるゲートもっと小さくしてこの箱の中に出していただけるかしら?」


 箱の中にゲートを出す、その箱をマリが移動する。


 ガドが「このゲート、音だけ通るようできるか?」とたずねる。


 俺は、ゲートの設定を変え、試すように言う。


 ガドがゲートに棒を押し当て通らない事を確認する。


 マリが「ゲートを開いたままにした時の問題は有る?」と聞く。


 俺は「音だけなら最大音量の設定だけすれば、問題無いよ」


 ガドが「コウ、通信の魔道具、完成したぞ」と言うと、俺の頭を掴み「チョットこっち来い」と言う。


 マリが「コウ、チョトこちらに来てもらえるかしら」と俺の耳を引っ張った。


 その後はノーコメントとさせていただきます。


 PS:ブルガタでした。





 いよいよ異世界召喚、31日目にして船の外の剣と魔法の世界に降り立った。



 コウ「ヨッシャ〜、では皆さん、洞窟探検に、行きましょー」


 ソド「オー、行くでござるー」


 サリ「なんでそんなにテンション高いにゃ」


 セリ「コウ様は、此方の物事が、珍しいんだと思います、ソドは、・・・子供かな?」


「「「なるほど(のぉ)(ですわ)(にゃ)」」」


 ソド「なんででごさるかー」


 サリ「おのぼりさんみたいにゃ」


 コウが、「サリ〜」と頭の後ろを軽くチョップすると、


 ゴスという音に、そのままうつ伏せに崩れる様に倒れて、なんかピクピクしてる。


 ガド「なんかマズそうだぞ」


 ソド「セリ殿、すぐに回復魔法でござるー」


 セリ「はい」と魔法をかける。


(あれ)


 マリ「コウ、力の加減が解るまで注意するのよ」


 サリが復活


 サリ「殺気が無いからよけれなかったにゃ」


 コウ「サリ、ゴメン」


 サリ「次は、気配で避けるにゃ、斥候が奇襲を受けるのは、プライドに関わるにゃ」


 コウ「ハハハ」と笑い、頬をかく


 ガド「相変わらずじゃな」


 ソド「名前と顔がちがうでござるが、やはりそうでござるか!」


 マリ「ワタクシも、そうだと思うわ、ギフトも同じだし」


 コウ「えっ、何の事?」


 ソド「ソレガシたちは、魔族の大規模侵攻を阻止する戦いで共に戦った仲間でごさる、アレク王子をリーダーとした討伐軍でござった」


 サリ「ウチたち、その戦いで、全滅にゃ」


 セリ「クルーの皆さんも、一緒に戦ったおじさんとおば!、お姉さんだった方です」


(マリ見てお姉さんに変えた?)


 ガド「名前は、王子以外、思い出せんが多分そうじゃろ」


 コウ「全滅したの?」


 サリ「そうにゃ、あの王子と取巻きが脳筋だったにゃ」


 ガド「セリ以外は、ワシがリーダーのハンターで、パーティーも、最高ランクのS+じゃったが、そのワシたちの意見さえ聞かない奴らのせいで、ワシらが全滅じゃ」


 マリ「最後に一緒に戦った兵も優秀だったのに、あのクズどもは!」


 セリ「わたしも、神様に言われて参加しました、神様からは”勝てるから頑張”って、言われたのですけど、


 戦いが始まる前に神託が有り、「アレク王子が敵になる」と神が言われ、急いで大神官に伝えたましたが、追い出されました、


 私は敵に突撃する事を命じられました、その後に命令した大神官やアレク王子と近衛兵、さらに上位神官まですぐに逃げ出しだ挙句、私達を殿(しんがり)にして、最後の命令は「敵を食い止めろ」でした、


 あの人非人共(ひとでなしども)の所為で私達は全滅、大型の神獣様もその巻き添いになり亡くなりました、きっと神獣様の仇は取ります」


 ソド「あの無脳は、なんでもかんでも、「突撃」で、最後は「敵を食い止めろ」ござる、最後まで最悪の指揮でござった」


(ウワー、みんな凄く怒ってる、そういえば、神も怒ってたなー、あの呼ばわりのアレク王子のせいで、優秀な人材を失った神にとって、俺の存在は、まさに、渡りに船だった訳だ、船だけに)ドヤ顔


 セリ「コウ様が、変」(イカン)


 コウ「ガド、リーダーする?」(話題をチェンジ)


 ガド「いや、やらんぞ、ワシがリーダーだったのは他がやりたがらなかったからじゃし、おまえさんの方が優秀じゃ」


 マリ「メリットとデメリットの判断も早いですし、慎重で臆病な所も生き残る上では必要ですわ、少し抜けたところが有りますけど」


(臆病なのバレてる、それにまだ根に持っているな)


 ソド「ソレガシも、同意見でござる」


 サリ「手加減できない事以外は、優秀にゃ」


(こいつも、根に持ってるな、いや、悔しがってるのか?)


 セリ「私も、クルーの皆さんも、コウ様がリーダーで良かったって言ってるです、(少し照れるな)


 優しいし、強いし、頭いいし、策士だし、腹黒だし、みんな褒めてました」


(ンッ、最後の・・・イヤ、気づかなかった事にしょう)




 コウ「じゃあ、行こうか」


 海の有る方に向かうと


 サリ「そっちに行くにゃ?」


 コウ「船の脱出口の確認と、結界内の海に生物がいない理由を、まず調べます」


 マリ「矢っ張り優秀ね」


 サリ「先を見てくるにゃ」


 コウ「じゃあ、ガド、ソド、マリ、俺、セリの順で、サリに付いて行こう」


 セリ「行くですー」


(自分としては、当たり前の考え方なんだがなー、腹黒かなー、ジミにショックなんだけど)







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