48エルフの森への侵攻
2ヶ月と29日目[89日目]朝
コウ「神から神託があった、今度は2箇所の元森の守護都市だ、
侵攻して来るのは、森への侵攻拠点になったエルガード砦にガイエルン国からゴーレムの大部隊が向かっている、
エルガードと同じ目的でエルントスからイフガード砦へと大部隊が向かっている、
邪神が干渉して時期を合わせ、同時侵攻するらしい、
どちらかが砦に入れば長期戦になる」
マリ「やっぱりゴーレムでのエルフの森への侵攻なのですか?」
セリ「おそらく、ゴーレムで森を今までよりも一気に周切り開きエルフの森を丸裸にするつもりなのでしょう、
今のエルフは切り開いている間、エルフは森の結界を解除できませんから、今なら結界までの森はやりたい放題です、
おそらくゴーレムが森には入れなくても、周りから切り開けば問題無い事が、今までのゴーレムを使った森の切り崩しで分かったみたいです、
丸裸にされたらエルフは防衛にチカラを置きますから、参戦は不可能になり、形勢はまた逆転されます」
サリ「でも、何でそんなに沢山のゴーレムが在るのにゃ?」
ソド「ソレガシも疑問でした、ゴーレムを作れるのはドワーフだけでござろー?」
ガド「・・・・、おそらくワシらは騙されていたんじゃろ、人族はチカラが弱く開拓にゴーレムを必要とした、ワシらは開拓の為にとゴーレムを提供していた、
1度に提供した数は少ないが、故障した、壊れたと言われればまた提供した、
実際は使えなくなったとされたゴーレムは兵器に改造され今回の侵攻に使われる事になったんじゃろうな、
アークレスト国と一緒じゃ」
コウ「騙されていなければもっと酷い事になってたかもしれないぞ」
セリ「そうですね、騙していた国々がアークレスト国の様な考えの方なら、ゴーレムの管理が厳重ならドワーフの技術者を攫いその者に作らせる筈です、
自国で作るより騙したり盗んだりの方が楽だったので誘拐されなかったとも考えられます」
マリ「兵器への改造は自国の方が優れていた、と考えればドワーフを攫うメリットは無いですし、攫った事がソーマ国に知られ、理由がゴーレムの軍事利用と知られるより開拓の為と騙して提供してもらってる方が何かと楽ですわよね」
コウ「因みに、どれ位のゴーレムがガイエルンとエルントスに流れてるか分かるか?」
ガド「提供した数はアークレストと同程度の筈じゃ、アークレストの様に盗まれてはおらんはずじゃから、大型が20に小型は200位かのぉ」
マリ「その数がそれぞれの都市に攻めて来るのですか」
サリ「ウチらだけじゃあ無理だにゃー」
コウ「それがなー、行けそうなんだわ、後でメンバーにそれぞれの生体ゴーレムを確認してほしい」
セリ「私、先程確認しましたが、あれは、ゴーレムですか?、アバターみたいに感覚もありましたし、聖光気も使えました」
コウ「神曰く、アバターのデカイ版で、アバターでやれる事はだいたい出来るらしい、俺とセリのやつは、燐と角の代わりにドラゴンウォーリアに変わり、可なり危ない性能になるらしい、
変化していられる時間制限はアバターと同じく有るらしいがアバターと同じのようなだから1時間は行けそうだ」
ソド「コウ殿と、セリ殿の龍形態は反則でござる、
コウ殿は硬い燐のある手足は斬撃は効かず打撃と魔法も大して効かない、神気を出したら触れたらアウトなんて狡いでござる、
セリ殿も聖光気を組み合わせると、攻撃はみんな受け流され効かない、狡いでござるよ」
セリ「皆さん忘れてるみたいですけど、アバターと同じならギフトが使えますよ」
ソド「えっ、ソレガシの迅速が使えるでござるか?、なら、あの魔法剣の刀バージョンが有ればソレガシ無敵でござる」
コウ「マリ、刀を大量に作ってくれ、魔法剣を刀の形にするとチカラの入れ方にズレが有るとよく折れそうだから」
ガド「ソド!、ソドが刀で鎧の隙間を斬る時、相手が動いたらどうなる」
ソド「刀が折れるでござる・・・」
サリ「でも、イーパイ、刀が有れば何とかなるにゃー」
マリ「前みたいに砲撃による先制攻撃は?」
コウ「今回は対策され、おそらく最前列には効かない、他も対策はある程度されてると思ってる」
ガド「なら、使わんのか?」
コウ「いや、今回は待ち受ける必要無いから奇襲する、最前列と大将周りは後回しにして、その他の奴らから潰す」
セリ「アークレストのゴーレムと同じ様な仕様ならゴーレム自体に対策は付けられません、鎧と盾のみに対策がされると思われます、
対策ですが、ゴールムは前列と近衛は鎧と盾、その他は持っていても盾のみだと思います、
ですから、ガイエルン軍の隊列右後方の側面に転移してからの砲撃による奇襲で数を減らし、その後はそのまま突撃で一気に殲滅します、
砲撃対策に必要な金属は貴重で採れる場所も限られますから、この作戦で先に奇襲するガイエルン軍は問題無く殲滅出来ます、
ただ邪神により繋がっているエルントス軍には対策されますから砲撃では数はあわり減らせませんから奇襲できる地形によっては厳しい戦いになります」
コウ「今、魔獣に斥候に出てもらっている、
ガイエルンの方は問題無いが、エルントスの方は奇襲できる場所がイフガード砦に近く、砦から増援が出される可能性がある、
まぁ、砦のゴーレムが居なくなったら、砦を奪い迎え撃つ、
嫌だが兵士の殲滅と都市の占拠は魔獣達に任せで行けるだろう、
ガイエルンとエルントスにある都市は冒険者は迫害 して冒険者がいないから楽でいい」
マリ「あぁーそうそう、話に出た貴重な金属だけど、拠点の洞窟には掘ればいくらでも有るんですけどね、
例の子がアークレストで使われていた盾より高い防御力で、鎧で使われていた金属より軽い合金を生み出したですわよ」
コウ「なんかワザとらしいな、・・・その合金、船の物を使っていないだろうな」
マリ、セリ、ガド「「「・・・・」」」
コウ「目線を反らすな!、まったくー、奪われて世には絶対に出ない様に処置しろよ、出来ないなら使わない」
マリ「フッフッフー、それならワタクシが開発した転移陣で遠隔操作で帰還できるようにしましたから大丈夫ですわよ」
コウ「・・・、その魔法陣は世に出ても問題ないのか?」
全員が目をそらす。
コウ「ハーー、お前らなー、仕方がない、盾がゴーレムの手から離れたら直ぐ回収できる様にするならガドとセリだけは使ってもいいよ」
ガド、セリ「「ウッシ(やったわ)、戦いが凄く楽になったぞ(わ)」」
マリ「私達の鎧は?」
コウ「却下です」
全員「えーーー」
コウ「お前ら、この世界のバランスを壊す気か!、人ではなく、神獣扱いになるならそれでもいいがそれだと嫌だろ、自重しろ」
全員(リーダーの神気を出した時点で、今更な気がしないでもないですけど・・・)




