44神樹の苦悩
すいません暫くの間、投稿が不定期になります。
2ヶ月と27日目[87日目]朝
フォルエイに向かう為、移動を再開したが、サリの索敵に反応が無い、人、動物、魔族すらいない状況が続いた。
半日ほど移動した辺りで、俺がみんなを止めた。
(さっきから、何かに観られてる感じが有るな)
コウ「誰かに見られてる感じがしないか」
ガド「何処かはハッキリ分からんがあの辺りかのぉ、殺気は無いが、確かにワシらを見てるのぉ」
サリ「ウチの索敵には分からないにゃ、みんなはどうにゃ」
マリ、ソド、セリは首を振る、分からないみたいだ。
俺はガドが言う方に、神気を出し、弱い威圧をすると、1本だけ、揺れ出し、威圧を強めて行くと、震え出した。
木から「監視してたのは謝ります、御免なさい、お願いです、威圧を止めて下さい」と声が聞こえてきた。
威圧を弱める、すると木が人の形になり土下座した。
震えた声で「ひっ、東の、森の大神、ヒッ、威圧を止めて、お願いいたします」
威圧を止めて、睨み「お前が大神樹か?、神気が無い、神獣より下が東の大神樹なら、森は無くなってる、少しおふざけが過ぎるな、消し飛びたいのか?」
土下座のまま「私は神樹です、神獣の方だと思い見ましたが、人だった為、混乱して見ていました、私は、東の森の大神樹の子です、森に入った人の中で森に害する者の排除の仕事をしています」と言い、さらに頭を下げた。
コウ「土下座は、もう良いよ、こちらこそすまない、スキルで隠れた、邪神の使徒かと思った」
セリ「この辺りに人や動物がいないのは、何故ですか?」
神樹「この辺りは森が荒らされ過ぎて、小動物以外は移動させて森を回復させています、人が植物や動物に鳥を狩り過ぎた為、戻るまでは森に入らない様に動物避けの結界を張っています」
マリ「エッ、結界が在ったの、何で私達は入れたの?」
神樹「入れるのは神獣と神樹だけの筈なので対応に困り監視してました、まさか、そちらの方には私の場所まで見破られて、かなり落ち込んでます」
ガド「ワシ、何で分かったんじゃ?、索敵スキルは無いし、元々、感の様なものは有ったが、今回はハッキリ分かったぞ」
ガドは首を傾げ悩んでいる。
セリ「おそらく、ガドさんの魂が高位になたので、感だったものが気配感知のギフトに変わってます」
マリ「えっ、ガドもコウと同じギフトの2つ持ちになったの」
セリ「私も実は、生き物の感情が何となく色で分かるチカラが、かなり前にオーラ感知のギフトになり、私も2つ持ちです」
サリ「ウチも、同調のギフトが追加されたにゃ」
ソド「ソレガシは、見切りのギフトを得たでござる」
マリ「エッ、私だけなの、私だけ何もないの?、確かに最近研究ばかりで魔法や戦闘の訓練してないから仕方がないけど、凹むわね」
セリ「マリさん、マリさんは魔力吸収のギフトをもう獲得してますよ、仲間の余剰魔力を吸収できるギフトです」
コウ「マリに1番必要で、貯蔵のギフトと最高に相性がいいギフトだな」
マリ「ありがとうね、研究でかなり無茶な魔力配分でつかったのに枯渇しなかったのはこのギフトのおかげだったのね」
(あの鬼の研究はこのギフトが獲得されたからか、何か複雑だな)
その後、結界内だけならと、神樹の案内でフォルエイに向かった。
移動しながら聞いた情報で、ソーマのおっさんが言っていた森の連絡員は、エルフでは無く、神樹達だった。
神樹は、森の破壊が許容範囲の内は、森に入った人達が森に入ってからの行動によっては、森から追い出し、害する場合は森の肥料になってもらい、まともな人達が森に多くはいってくる様になったら連絡する役目を大神樹に言う使って来たそうだ。
この辺り森を害する者が多く、森の破壊が酷い為に、森が元に戻るまで、結界で神獣以外は入れなくしたそうだ。
明日には結界を解除出来るそうだが、結界が無くなると、また森を荒らされるのが嫌で結界を解きたくないが、結界の維持し続けるチカラは無いので仕方なく結界を解くと、嘆いていた。
サリ「ウチらが来た南は、馬鹿な奴らはだいたい排除されたにゃ、フォルエイに寄ってからまた森を移動しながら排除にゃ」
ソド「ソレガシ達が通り、暫くは大丈夫でござるよ、その後も、今までの様に一気に来る様な事は、おそらくな無いでござるよ」
神樹「そうですか、それは助かります、処でフォルエイに寄るのですか、あそこは今、部外者は入るのに死ぬ覚悟が必要らしいです、少し前に余りにも入門したがる人が多く審議の玉を使うのに抗議した為、審議の玉の使用は絶対で、使っての判定に寄っては死刑にます」
コウ「なら問題無いな、行こう」
セリ「門番が余程の馬鹿か悪党で無ければ問題無いです」
コウ「セリ、それフラグになる発言だな、まあ、あり得んだろうけど」
神樹は「皆さん、お気よ付けて」と言い元の木の姿になった。
俺たちは今、牢屋の中にいる。
俺たちは門の門番に出された審議の玉を触り白く光らせた、問題無く白だった、にもかかわらず、全員が白すぎるから怪しいとの事で、審議中らしい。
馬鹿な方の問題だった。




