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40神と位と邪神

 2ヶ月と17日目[77日目]朝



 ソーマ国王のおっさんの元に、協力要請とエルフの国に入るのに良いルートを聞きにきた。


 おっさんは、今回の戦争の助力を感謝され、獣人の国への協力を約束してくれた。


 エルフの国には、結界で完全に出入りできない様にするとの連絡を最後に、今は出入りは疎かソーマ国からは連絡も取れない、


 つまりお手上げらしい。


 閉鎖理由は、エルフの森に面した北の2国が各地で激しい統治者争いをしている為に、


 争う気が無い者や略奪や争いを怖れ逃げて来た者が、森に逃げ込み隠れ住んでしまったらしい、


 今の状況では止むお得ず、追い出す事はしないが、森の奥に入って来たら殺さなければならない為、入れない様に結界を張ったとの事だ。


 連絡では、連絡員が状況が安定し、連絡員が森から人を追い出してから結界を解くそうだ。


 街道も閉鎖され全く情報が来ないらしい。


 コウ「マリ!、森で連絡員を見つける方法が何かない?」


 マリ「連絡員を見つけて話しても、結界は解けないわよ、森の結界は、大神樹様と契約によって張るから、森から人を追い出せる状況になってから追い出さなければ、結界が消える事は無いわ」


 コウ「大神樹?」


 マリ「不可侵の森には、それぞれの森に神樹様が存在していて、森の魔樹や木々を管理しているの、大神樹様は世界に6樹存在されていて東と西と中央の森の全体を管理しているわ、


 大神樹様は3樹は不動で3樹は移動されながら管理なさっているわ、大戦前に西の不動の大神樹様が殺されてしまい、まだ復活されてないわ」


 ガド「まぁ、大樹版の神獣様じゃ」


 コウ「契約ってことは、避難した人が森から別の場所に行っても、北の2国の後継者争いが終わらないと駄目ってことか、


 西の獣人国に援軍を送るのがソーマ国だけでは、全然足り無い、エイルーフのエルフに協力を要請するとしして、


 どうせなら北東の2国も援軍を出せる様に、要ら無い奴の排除するか、


 邪神が干渉してるだろうからコツも掴んだことだし少しでも存在を削ってやる」ニヤリ



 セリ「邪神にとっては地味に嫌な攻撃ですよね、勢力を広げると身を削られ易くなる、広げないとこの世界を滅ぼし乗っ取れない」


 サリ「邪神は逃げないのかにゃ」


 ソド「以外と自分より強い強者になら滅ぼされてもいいと考えている、強者かも知れないでござる」



 コウ「邪神だが逃げれないよ、邪神になったら世界を滅ぼすか、自分が滅ぼされるかになるらしいぞ、


 邪神だが、多分お頭(おつむ)が猿頭だな、猿は周りより上に立ちたがる、上に立つ義務や責任を分かっている積りで、実感はしていない、猿の世界は基本、下を切り捨てるものだからな。


 神の話しだと、神の試練というのがあって、


 知性ある者の長は、下を知っている者と、知った積もりの者に別れる。


 知ってる者は、下の為を思ってなった者、これは苦労するが上の存在になって行く。


 知った積もりの者は、下を使ってやって居るんだからと、自分の力不足が原因なのに、下の苦労や真ん中の大変さを当たり前だと思ってしまう、


 だから、自分のチカラ不足なのを認められずに、下の所為にする、


 だからと言って自分より有能な者を使うだけの器量度量が無いから、


 ツマラナイ嫉妬心を持ち、有能な者を叩き、馬鹿な優越感を得る、代償に有能な者を失い焦る気持ちを誤魔化して、失った者を貶しめる事で自分を守る。


 猿なら群れの中で下克上を狙うからいいが、知性が高い者は、別に勢力に行ってしまう、例え行かなくてもやる気はなくなる。


 別に行った者は、行った先が良ければ頑張るだろう、頑張るとそれは何らかの圧力を掛けられることになり、猿頭の集団は潰される、


 それが有能な者を手放した結果なのは、推して知るべしだ。


 まあ、潰れても潰れなくても、その長の下は、だた雇われていただけで、慕われてなどいないから、誰にも本気では相手にされなくなり、孤独になるけどな。


 そいつは、潰れて他に集団に逃げても、同じような事を繰り返してやはり孤独になるようだ。


 死ぬまで孤独なのを気付かず死んで行く哀れな奴は、業の深さにより来世は下位のもになる。


 業に気が付き、その業に気づいたら今までの業を死ぬまでに受けきれば、また上を目指すことになる。


 業を持つ者の攻撃の中で他者を敬う事が出来て初めて、上位の存在になっていくらしい。


 神は人が上位の存在に成ることを望んでいて、その者達に世界を託して、神としては消えて、別世界に生まれ変わることが望みらしい、


 だがこの世界の神は初心者らしく、まだ誰も上位に成っていないから、世界を調整して頑張っているそうだが、大変らしいぞ。


 更に、今回の邪神みたいに上位がチカラをある程度に持ったまま位無しになると、邪神の消滅か、世界の滅びかの2択になるから、更に大変になったとボヤいていたな。


 邪神は自分が下位への転生するのを認められ無い、迷惑な奴だな」


 マリ「もしかして、ワタクシ達、コウの眷族にならなかったら消滅してた?」


 コウ「いや消滅はしないが、邪神の滅びのチカラでかなり下位からのやり直しになっていたらしいな、戦力にならない位に」


 ガド「だから神はワシらを、コウの眷族にしてでも今の位をキープしたかったのか」


 セリ「私は死ぬ前は、来世は下位神になるはずだったらしいですけど今はどうなんでしょうね」


 コウ「変わらないらしいよ」


 ソド「位が高い者が増えて神が消え後、更に増えたらどうなるでござるか?」


 コウ「身体を持ったまま宇宙に出て新たな星で世界の神になるか、体を捨て、別の宇宙を作り神になるらしい、因みに神は後者らしいぞ、


 あと創造神の手から離れ、独り立ちした世界は魔法は消えていき、宇宙へ行けるようになるらしい」




 ガド「話しを戻すぞ、北東に行くルートはソガード砦にゲートで行き、北を目指すのが良いじゃろう」


 マリ「アークレスト側のガエイガード砦はいいけど、ガイエルンのエイアガード砦は門を閉じていると言っていたわ、どうする?、こじ開ける?」


 コウ「アガード砦から森の浅い所を通り、エイアガードの砦の反対の入り口から街に入ろう、面倒だが各地のリーダーに相応しい者に肩入れしてクズは排除、脳足りんは追放する、相応しい者がいない時は、最悪住人を追い出し街を潰す、何てどう?」


 サリ「街を潰したら、誰も居なくなると思うにゃ」


 セリ「いいえ、街を復興したい者は残りまたは集まります、ですが邪魔な権力だけが欲しい者は、別の都市に行って争いに参加するでしょうから、王都辺りに集めてまとめてから潰し合っている所をまとめて潰しましょう」


 ソド「なんかセリ殿がコウ殿に似てきたでござる」


 コウ「いい加減、バカやクズやアホにマヌケの相手をするのが疲れた、


 善良な市民が居なければ神獣の神罰モードで外壁以外更地にて復興のリーダーにそのまま領主を任せた方が、無駄な争いが無い」


 ガド「確かに争いは無くなるが、かなりの餓死者が出るぞ」


 マリ「ミストリアみたいに、フォレストセインの様な逃げれる場所を作ってあげればいいんじゃないかしら」


 サリ「でもどこにするにゃ、あの辺の国は大嫌いにゃから分からないにゃ」


 みんなが頷く。


 ソド「行って見るしかないでござるが、ソレガシもあの辺の国は行くのも助けるのも凄く抵抗が有るでござる」


 コウ「行って、駄目なら、争う勢力を全て潰せば、森に隠れた奴らが何とかするだろ、


 実際、邪神との戦いの戦力に成りそうも無いから、潰して放置予定だった場所だから、気楽に潰そう」


 ガド「本体の安全性が上がったら、思い切りが良くなり過ぎじゃぞ」


 マリ「あの辺の国はそれくらい潰していいわよ、人間種至上主義を掲げ、不可侵の領域に手を掛けた事にがいかに愚かで、独りよがりなのか、助けが無い現状を感じて後悔すればいいのよ」


 コウ「もしかして、エルフに森て匿ってもらってる人達も助けて当然とか思ってたりする・・・んだね、うん、みんなを見て分かった、念のため森の避難民を見て決めよう」


(これはリーダーが代わった位では駄目そうだな、意識改革は時間が掛かる、何かいい方法ないかなー)






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