表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/52

38*3・6眷族の仲間

 2ヶ月と15日目[75日目]夜

 


 フォレストセインに来たら外壁沿いは、凄い数のテントが立っていた。



(このまま、この人数を街に入れたら、夜でも気付かれて、他の人も入るために順番待ちに並ばれてしまう。


 そうなったら、朝まで船に帰れなくなるし、フォレストセインの住人にも迷惑になる)


 一旦、子供達に女性神官とその彼氏を船内の村に連れて行くことにした。




 村に来たら、みんなは、村の広場で宴会中だった。


(確かに第1目標の達成はみんなにとっては念願が叶ったから嬉しいのは分かるが、酔っぱらてる奴がいる、酒?、酒をどうやって調達したんだ?)


 開発娘を見ると、目を反らしやがった。


(あいつ、また隠れて何かやってたな!、まあいい、今回は許すとして、後で何をやったかは聞いとこう、逃げ出さない処をみると、危険では無いのだろう、せっかくみんなが楽しそうだから今は、楽しもう)


 ガドを呼んで事情を説明した、女性神官と彼氏が居ない、2人を探すと、宴会の中に入り楽しそうにクルーと話をしてる。


 子供達は、小さくなった魔獣と遊んでいた。


「楽しそうだな」



「何かあの2人も初対面で馴染んで・・・あれ?、何故?、何故警戒してない、何故だ?、仲間みたいに接して・・・まさか!・・・


 みんな、眷族になってる、人も眷族になるって、俺っていったい、どんなテイマーなんだよ!」


(大人2人は意志ある者で神獣扱いで、子供達は意志が弱いからか魔獣扱いで眷族かなー、ハハハッ、道理で初対面なのに魔獣やクルーが警戒せずに仲良い訳だ。


 元貴族親子の時は、気を許す様子はなく、ずっとお客さん対応だったのになー。


 そう言えば魔獣の時も、クルーと魔獣が抵抗無く馴染んでたな、眷族同士は、紹介し無くても仲間だと分かるのかな?、警戒対象外に成るってことかな。


 大人はあの2人には言わずに、そのまま見なかった事にしよう、解除したら次に変な奴が来たら嫌だ、子供はマズイよな、後でフォレストセインに送ったら解除するか)


 コウ(セリ、連れて来た2人と子供達が眷族に成ってるだけど、どうしよう解除できる?)


 セリ(新たに眷族になった方に名前が残っていれば解除できますが無ければ、解除したら死にますよ)


 コウ(大人2人の名前が無いみたい)


 セリ(名前が無い場合は存在が再構成されてますから、解除したら間違いなく死にます、名前を付けたら解除はしぬまで出来ません)


(見なかった事に出来なかった)ガックリ


 コウ(分かった、名前を付ける、名前の有る子供達は解除できる?)


 セリ(魔獣みたいに意志が弱い者を解除した場合、魔獣は本能が蘇りますが、人の子だど精神的な喪失感で廃人になるかもしれませんね)


 コウ(それは確かなことなの?)


 セリ(神様の記録情報ではそうなってます、普通のテイマーが獣がコウ様の神獣、虫が魔獣での話しですが)


 コウ(エッ、普通のテイマーは魔獣を使役しないの?)


 セリ(過去に魔獣を使役したテイマーもいたそうですが、それも、産まれて直ぐの犬タイプの魔獣を使役して、苦労して育てた人が1人いるだけです)


 コウ(俺って異常?)


 セリ(今に始まった事では無いですし、・・・コウ様ですから)


 コウ(・・・セリ、フォローに、なって、ないんだけど)


 その後、頭ナデナデで有耶無耶にされた。


(やっぱり、異常なのか、あまり深く考えるのは止めよう、ただ便利だ位に考えよう、


 明日はフォレストセインに行って難民の選別だな、マヌケな考えの奴が少ない事を祈ろう)


 今回、名を捨て新たに眷族になった2人に名前を付けた、女性神官にララー、その彼氏をライトと名付けた、


 色々な説明と俺達の使命、それと俺の目標の楽しい旅が出来る世界にするという事に付いての話し、などなどは、船にいるクルーに任せた。


 酒をどうやってこの短期間で用意出来たのが、それは・・・


 開発娘がアバター調整用のポットの1つを勝手に改造して酒の発酵用に作り変えていた、何故かポットが9個増えていたので問題無かったが、


 開発娘がドヤ顔してたので、頭を拳で挟みグリグリしてやった、


 ポットを元に戻せるか聞くと、目線を外し吹けない口笛をして聞こえない振りをしたので、グリグリを再開した、


  「頼まれて」や「仕方なく」などの言い訳をし最後は謝ったので止めたが、最後まで、「もうやりません」とは言わなかった、


 無駄だと思ったが許可を取る様にいったが、返事は「努力します」だった、此奴は・・・。


 何故か今だに取り返しの付かない事になっていないので許した、我ながら甘い。



 明日の朝、アバター持ちををアークレスト王都に連れて行き、直ぐに俺とセリは、フォレストセインに行く予定なので、収納にアイテムボックスを持たせる話しをした。


 するとガドから、船が蛹から変態後に、外でも船内に有る村の広場に対してなら、ゲートが開ける様になった事を聞いた。


 新たな仲間、ララとライトも感覚的に同様に使えそうだとの事だ。


 神獣、魔獣、子供達も感覚的に船の広場に帰れるゲートを開ける事は分かるらしい。


何か仲間が増えチート化してる、まあ、安全性が上がって良かったから、深く考えるのは止めよう。



明日の王都での回収の問題は無くなったから、みんなを王都に送ったら、フォレストセインだ。


願わくばセリが嫌な思いをしない様に、邪な考えの奴がいない事を祈ろう。








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ