35*3・3ゴーレム戦争
2カ月と8日目[68日目]昼過ぎ
格納庫から出ると何故か周りの視線が集まる、忙しそうな者でさえ、チラ見の後足を止め見て呆けている。
ゴーレムの色がアークレスト軍が黒に対して、ソーマ軍は使われてる金属そのままの塗装なし、
俺達の白がメインなので注目を集めていると思ったが、ガドが言うには、フル魔力制御による動きの滑らかさに驚いてるらしい、今までに補助装置無しでまともに動かせたものは、居なかったらしい。
そうゆう訳で、注目の中での出撃となった。
最初の作戦は、短時間の戦闘時間で、相手の数を出来るだけ減らす、ライフル部隊は指揮官をその中で見付けて狙い撃つだ、
これは相手に短時間の戦闘しか出来ないと思わせる為と、長丁場になる事を考えてのメンテナンスの為にそうなった。
ライフル部隊は休憩と食事の時にメンテナンスで後はずっと出てる、監視者から指揮官が射程内に来たら連絡が来て狙い撃つを繰り返している。
他の者は、初日のメンテナンス時間は敵のスパイの捕縛や危険な奴の排除だ。
スパイの中でセリが見て白の者だけは、神獣モードで各都市の神罰を説明すると、味方になった。皆家族や仲間を人質にされ、仕方無くやっていたそうだ。
各都市で人質になってる人は、助けに行っても間に合わず、生きていれば、救かるはずなので、協力を勝手でてくれた。
王都に捕まっている者が1人居たが、早く倒せば助けられる可能性が有るが、敵に逃げられても、倒すのに時間が掛かっても助けられない事を説明した、
すると、元スパイ達が、逆スパイを提案、こちらに都合良く、相手に心地良い情報を流してもらい、戦局を早め、確実性を上げてもらった。
偽情報は、砦の兵が疲労して来ていて、小出しに3日程絶え間無く戦闘する事によって疲弊仕切った処で一気に攻め込めば簡単に落とせると伝えてもらい、
敵の食料庫の場所を使い捨ての通信具で教えてもらう、再度アガード砦に戻る振りをして、反対のソガード砦の加勢に行ってもらった。
因みに、食料庫は魔獣達が気付かれない様に、少しずつ食べていき、機が熟したら、襲撃して食料を無くし退路を断つ予定だ。
戦闘が始まってから2日目の夜、元スパイから、食料庫の場所と、偽情報作戦が成功して、上手く逃げ出せた、との連絡が来た。
その日の夜から休ます攻撃を受けた、アバターはメンテナンスの間に、調整ポットでリフレッシュ、他の乗り手は休みをしっかりと取ってからの出撃にした。
戦闘開始から5日目の昼からは俺達のみが出て、他ののりては、休憩させた、
船に戻った時にセリが神託を受け、朝から神獣による神罰も始まり明日中には民による元貴族と関係者の粛正が終り、王都に向かうとの事だ。
夜に魔獣による食料庫を焼き払う事に成功した、アレク王子はいよいよ後戻りが出来ないが、必ず勝てるアガード砦を落とせばいいと考え余り焦ってはいない筈だ。
明日は、どう来るか楽しみだ。
戦闘開始から6日目の朝、俺達のゴーレムが後退すると直ぐに密集隊形で進軍して来た、
ライフル持ちが2体増えて6体がキャノンを装備して、地上で横並びに構えた。
盾を構えて近付いた所を念話で一斉射撃、続けて射線の間に手投げ弾を投げ付け殲滅、
これで数の差が2倍弱位になった、今までの戦いで4割の損害、砦攻略なら撤退してもおかしく無い損害だが、
アレク王子はこちらが疲弊していて、長時間の戦闘に耐えられないと思ってるから、
このまま攻め続け、魔力消費と疲労が限界になっても、退却させない様に攻めるつもりだろう。
こちらが、攻勢に出るのは、キャノンを撃った後、砦上に戻ったライフル部隊の手投げ弾を合図に、全ゴーレムを出撃してからだ、こちらの魔力が尽きない事を疑問に思った時にはもう遅い、有頂天からだんだん焦りだし、後は怒るかな、呆然となるか、楽しみだ。
などと考えつつ、敵を、撃ちまくっていた。
砦の外に出て戦っているのは俺達の18体以外は4体のみ、流石に押され始めた。
だが、新たに4体が出て押し返す、だが4体が戻るとまた押され始めた、更に4体が戻り、俺達は囲まれない様に後退していく、すると、敵に手投げ弾が投げられた、
マリからの合図だ!、全力で砦近くまで後退、爆発が終わると、すでに、砦内のゴーレムは全て出ていた。
俺の「突撃!、アレクの腐れ外道を逃すなー」に皆んなが「オー‼︎」と応え、敵に雪崩れ込んだ。
俺は先頭にいたので、マシンガンを交換しながら敵を殲滅していった、流れ弾が味方に行かない位置なので、ガンガン撃つ、サリは離れた位置の先頭で俺と同じにマシンガンでドンドン殲滅してる。
ソドが「何かズルイでござる」と言いながら刀で残りを斬っていた。
(知らんがな!、お前が銃では無く、刀をメインにしたんだから諦めなさい)
アレク王子と取り巻きは、俺達が倒す事になっている、眷族の恨みと、他のゴーレムだと、死人が出そうだからだ。
案の定、取り巻きのゴーレムは魔法対策が有り、マシンガンは効かなかった、短銃は近付けば効きそうだが、剣か刀の方が良さそうだ。
刀で脇を抜けながら胴を切り裂く、次にその後ろの奴に上に刀を構え、盾が上に来た所で横から斬りつけた、切り裂く途中て相手の剣に当たった、ビキィと嫌な音がする、離れて、刀をゲートで船に送り片手剣を抜く、開発娘に通信具で「トラブルだ、相手の剣に当たったら、刀から嫌な音がした、調べてくれ」、「ラジャー」の返事、(アイツまた船の記録見たな、暇なんか無かったはずだ、後で締めよう)などと考えていたら、「相手の剣が何か有りそうです、もしかしたら盾も、刀もヒビが入っただけなので、片手剣は大丈夫だと思います」、他のメンバーから念話で、剣は問題無いとの返事、ソドは元から刀は盾や剣にまともに当てると折れる物との認識で斬る時も撫でる様に斬り、刀に余計な負担を掛けていなかった。
どんどん殲滅していき、アレク王子と取り巻き4体になった処で、
アレク王子がゴーレムの前ハッチを開け、俺に「1体1の決闘を申し込む」と言うので「断る」「エッ?」と言った途端、メンバーにボコボコにされ、両手足を引き千切られ、ガドの盾でハッチを殴られ開かなくされた、
俺とクルーは取り巻きを始末した、後は暇なのでクルーと既に倒した取り巻きの中で生きていそうなゴーレムを蹴り潰しいた。
ガドがアレク王子のゴーレムの頭を掴み砦側に持ち上げた、するとライフルが操縦室に撃ち込まれる、銃撃が終わり、更に、形が失くなるまで攻撃され更に踏み潰された。
みんなサッパリしたみたいだ、終わったな。
セリが「次は王都だ!」、「オー」の発言を聞き(こいつらまだ諦めて無かったのか)、流石に「疲れたから止めよう」とは言えなかった。




