表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/52

32*2・17アークレストへの怒りで鬼になる

 1ヶ月と18日目[48日目]夜



 城から宿に戻って、1日情報を集めたが、アークレストへの入国は、正規ルートでは無理らしく、


 アークレスト側の砦は全て閉鎖され、入る事はおろか、出る事も出来ない状態だ。


 アークレストを出入りしたい者は、上位の冒険者でも入るだけで命懸けの、不可侵の領域を抜けるか、見つかれば殺される砦を抜けるしか無い。


 更に、ソーマ側のソガード砦にゴーレムの軍が集結していて、近々ソーマ国に攻めて来るとの情報もあった。


 メンバーは、依頼を受けて参戦する気マンマンだったが、俺は今のゴーレムでの参戦には反対した。


 参戦には、無茶な条件だが、船の(さなぎ)状態を抜け出し、船のゴーレムで戦う事を条件にした。


 今、アバターが1人でも死ぬのは、どうしても避けたかった。


 それからの、メンバーは、俺には鬼に見えた、船の蛹状態の脱しに必要な資材を、


 ガドはソーマ国王に参戦をチラつかせて集めさせては俺にに運ばせ、


 サリとソドは森で魔石狩りと資材の探索をして見つけては俺に運ばせ、


 セリは俺を連れ出し神獣モードでフォレストセインに行き食料と交換に建築資材と魔石を提供させた、


 マリはクルーに発破をかけての神殿建設を、俺には不眠ドーピング用のポーション作りって、無理矢理のゴリ押し、


 資材集めに何年かかかる筈が、魔石以外は2週間で揃えきり、神殿も後5日で完成するとの事だ。


 魔石だが、消耗品で何処も大した量を貰えず、サリとソドが頑張ったが集まらず、俺以外のメンバーも魔石狩りに参加したが必要な量の10分の1も集まらなかった。


 俺は今、アバターの調整後、心の疲れと、前半のドーピングの反動による精神的な脱力状態を理由に、モフモフの中に埋もれて癒やされてます。



 魔石が集まらないので、魔石確保の為の会議が開かれた。


 しかし、良い案が出ず、無理な物は無理と諦めかけた時、


 マリの研究チームの若いエルフ女性が、魔石の様だが、一般の魔石より透明度が高い綺麗な魔石を持って来て、「この魔石が使えますか?」と聞かれた。


 問題なく魔石として船に吸収された。


 俺は「問題無く吸収出来たけど、何?」と聞くと、「私が生前から研究していた、人工魔石です」と答えた。


「先に言え」と俺はチョップした。


 彼女が涙目で言うには、生前に魔力水から魔石を作る研究をしていたが固まらず、高濃度魔力水を使ってもやはり固まらなかったが、


 アバター室のポット内の液体を混ぜてやってみた処、固まり魔石になったと、喜んでいた。


 俺は「勝手に、使うな」と再度、チョップした。



 製造も簡単で、5日で必要量できるそうだ。


 この魔石は船の中だけで外に出す事を禁止した、それは何故か、ヤバ物だったからだ。


 セリが詳細鑑定によって、保有魔力は魔石と変わらないが、最大出力が3倍、よって攻撃の魔道具に使うと回数は3分の1だが、威力は3倍の破壊力になる・・・こんなの世に出したら、(ろく)な事にならない、という訳で船内の使用に限定した。


 開発者である彼女のブーイングが凄いが、主人権限で禁止した、クルーは眷族の筈なのに自由過ぎる、


 まあ、みんなはだいたい報告してからやるから良いんだけど、この女は趣味に走り出すとそれだけに目が行き、あとは忘れるタイプだから、禁止権限を使った。


 今回は俺に説明前に使ったので、罰としてアバターが最後で、マリの許可した事以外研究開発の禁止とした。


「そんなー」と落ち込んでいたが、「なら許可をもぎ取るまで」と立ち直っていた、マリは諦め顔でフーと溜め息をしていた。


(マリ、すまん!、後は任せた)


 サリ「コウ、お得意の、丸投げをしたにゃー」


 コウ「サリとソド、今から格闘訓練しようぜ」


 ソド「ソレガシ、トバッチリでござる」


 サリ「嫌にゃー、コウは、治るからって、関節を折るから嫌にゃー」


 ソド「どうやったらあんなに流れる様に折れるでござるか、ズルイでござる、


 しかもソレガシ達は武器有りで強化を使ってるのにコウ殿は武器無し強化無しなのに、なんで勝てないでござるかー、詐欺でござるー」


 ボキッ「ギャー折られたでござるー、治してから、直ぐに別の関節をキメるの無しでござるー」


 しばらくの間、ボキッ、ギャーと、ボキッ、にぎゃーが繰り返された。



 セリ(船の記憶の口は災いの元と言うのは、この事ね、でも楽しそうだから違うかな?)




 5日後、船が蛹状態から脱しする為の神殿と素材に魔石全て揃った。


 船の変態が終わるのに1日かかる様だ。


 俺は今、神殿に居る、神から連絡が無い、・・・神気を出し少し威圧して「今ならば、許すだが」と言うと、


 俺は、白い空間に居て、神が「御免なさい」を連呼していた・・・。



 俺は、怒って無いと言い、話しをした。


 貴族ギフトは、ソーマ国を参考に、今浮いてるギフトに関しては、授け方を変える事になった。


 各地の貴族ギフトの急な取り上げは、やはりギフト持ちが闇堕ちしそうだったかららしい、


 ギフトを 取り上げた後に間も無くして、皆もれなく闇堕ちしたとの事だ。


(この世界の貴族は馬鹿ばっかだな!)


 今、人間種のギフトはウォーレストと、各国の神獣の森を守る、守護都市の貴族以外は取り上げたとの事だった。


 俺がした「俺が何なのか」との質問のに対しては、「答えられません」だった、他にも俺に関する質問は、全て答えられませんだった。


 神は、何かを知っているが、答えられないか、答えたくないのか分からないが、話す気は無いみたいだ。


 俺も何となくだが分かってしまうと、楽しく無い気がするので、便利だしいいやと詮索をやめた。








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ