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31*2・16ソーマ国のおっさん

更新は月水金の18時です。

ブックマーク評価をいただきとても励みになりました。

暫くはこの更新になりますので応援よろしくお願いします。


 1ヶ月と17日[47目日目]朝


 朝、執事とメイドが豪華な馬車で迎えに来た。


 昨日の騎士は命令違反により尋問中らしい。


 昨日ラットからの情報を紙に書いて渡し、神気を出しながら紙を見る様に言う、執事は内容を見て、態度には出さないが、冷や汗が凄かった、「お預かりします」と紙をしまう手は震えていた。


 俺は、「敵対行動しなければ、優しいよ、しなければ、ね」と言うと、「しっかりとお伝えします」と言い、御者台に行った。


 メイドの案内で馬車に乗る時に、震えるメイドに優しく「よろしく」と言うと、震えが止まり、ホッとした顔になった。


 サリ(こいつら、凄腕にゃ)


 セリ(今のやり取りで、執事以外は、恐怖が消え、眷族みたいなオーラに成りました)


 全員から(またか)と言われた、何が()()なんだろう?。




 城に入り、控え室で待っていてほしいと言われ、メイドを1人付けて、出て行った。


 メイドに「この部屋、罠も隠れた兵士も居ないが、いいのか?」と尋ねたら、首を傾げ「お迎えに行った者が、私の担当の部屋に通したのでいいと思います」と答えた。


 ただのメイドらしい。


 まぁ、罠が有ったら、闘気と威圧全開で王に会うだけだけど。


 お茶とお菓子食べながら待っていたら、10分程で案内人が来た、お菓子は既に、3回追加され、メイドが在庫が切れて「自分の分が」と、落ち込んでいた、ガンバ。



 謁見の間で、王に対し立って普通話した、馬鹿な騎士が居たが、闘気と威圧のピンポイントで動けなくしてから、王に「殺していい」と尋ねると、「汚れるから、後でこちらで対処する」と言われた。


 結構この国王さんが気に入った。



 追加報酬を貰い、テーブルを囲み食事会になった、部屋に居るのは、国王と家族、俺達、そして、迎えに来た執事とメイドだけ、


 他には騎士も伏兵も無し、信用したのか、居ても意味が無いと思ったか、はたまた信頼が欲しいのか。


 敵対はしないみたいだ、このおっさん嫌いじゃ無いな。


 ガドが「コウ!、幾ら何でもおっさんはいかんぞ」と、言われた。


 声に出てたらしい、国王は「おっさんでいいぞ」と言いながら笑っていた。


 家族も笑顔だ、執事とメイドもわらいを我慢していた。


 セリ(この中にいる人たちは白いです、話しても大丈夫です)


 俺は頷き、ゲートを開き、神獣を呼んだ。


 笑いが止まり、国王と家族は椅子から立ち上がり下がり片膝をついて神獣に頭を下げた。


 執事とメイド達も所持武器を床に置き、王と同じく頭を下げた、武器の数が凄く、置き終わるまでかなりかかった、待ってる間の、間がツラかった。



 気を取り直したフーから「こちらのコウ様は、我ら神獣より高貴な方だ、私達ではなく、コウ様に頭を下げよ」と軽い威圧。


 俺が「コラ、威圧するな、仲間対応をしなさい」と言うと、威圧を止め、みんなで小さい姿になり擦り寄ってきた。


 ゲートから魔獣のウルフも小さくなって出てきて擦り寄ってきた。


 みんなを撫でながらセリに説明を丸投げした。


 セリが説明を始めると、メイドの出入りが多くなり、


 念話をつないでいるフォックスから、黒装束と監視対象の戦いが至る所で始まったとの連絡が有り、監視対象が手強いなら手助けする様に指示した。


 ほどなくして、リストの者を捕縛もしくは、抵抗した者の処罰が完了したと連絡が来たらしい。


 国王「リストの者を全員捕まえました」


 コウ「俺とセリで見て来るからメイドさん案内して」


 メイドに連れられて牢屋に行って確認、兵士1人以外の全員手遅れらしい、セリの黒い人は分からないが、闇堕ちした真っ黒な者は分かるようになった。


 兵士を連れて来る様に言って戻ると、ウルフ達がメイドに餌付けされていた、腹は出して無いが撫でられていた、


 ゲートを指しハウスの指示でウルフ達は戻って行った、手を伸ばし「アーー」とか、「行っちゃった」と泣きそうなので、


 ウルフ達を呼び戻し、食事が終わるまでと言い付け自由にさせた、「ありがとうございます」と言って撫でていた。


 メイドの仕事しないで大丈夫かと思って見ていたら、上手く交代して仕事をしていた、流石プロ!。


 国王に兵士1人以外は手遅れだと説明した、兵士が連れて来られた、


 話を聞くとゴーレムがある場所を教え盗ませたらしい、何故そんな命令を実行したかは、


 周りの兵士も一緒にやったから、だった、


 最悪の答えだ、何の為の兵士が分かってない、ただ上から指示を考え無しでやるだけなら、常備兵は要らない、


 俺は国王に、何の為の王侯貴族とその騎士や兵士か早く教育し直さないと、また同じ事が起きると断言した。


 急ぎ会議が開かれたが、貴族の在り方が分かっていない貴族は約2割、完全に間違っている黒が1割、


 こいつらは即隔離して再教育された、たが1人は反発して闇堕ち直前に処分された。


 他の貴族は間違った解釈を修正して、マトモな貴族になった、再度間違った考え方になった時は処分されるらしい、


 騎士や兵士の再教育も早めにやっていくとの事だ。


 ある程度世界が落ち着いたら、獣人の国に援軍として、兵と物資をマトモな貴族ギフト持ちを長として送る約束を取り付けた。


 俺達が、今からアークレストで何をするか伝えた処、その後の安定するまでの補助も買って出てくれた。


 ガドが「良い国だろ」といい、俺は「おっさんが良い王してるからだ」と答えたが笑っていた。


 後で聞いたが、王のギフトは、国民の中から優れた平民が授かる様に、初代国王がしたらしい。


 それを聞き、「何だやっぱり、王様なんかじゃなく、おっさんで正解だったじゃないか」と言ったら、


 ガドは、コウは本当に貴族らしい貴族は嫌いなんだなと笑っていた。


(いや、お前らも全員が頭下げなかっただろ)



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