25*2・10フォレストセインの解放
1ヶ月と9日目[39日目]昼
ミガート砦を出て周りに人や魔族がいない事を確認してフォレストセインが見える森にゲートで移動した。
周囲の安全を確認してから状況と計画を話した。
コウ「まず、囚われている領主だが、おそらくラット達が入れない敷地内に居て、
クズな王に派遣されたカスな貴族も、一緒に居ると思われる、なので、今から街の中にゲートを開き場所を見せるから確認しくれ」
ラットの情報に有った、敷地が見える場所にゲートを開く。
ガド「この城みたいな建物は領主邸で間違い無いぞ」
コウ「今から、神獣モードで神獣に化け魔獣達を引き連れて入り、住人に、
「今からこの街にいる聖域を侵す、神の敵を殺す為に直ぐに戦場になる、荷物を持たず今すぐ街から避難しろ、神敵で無ければ直ぐ家に戻れる」
と言いながら、街を移動する、襲って来る奴は排除しなから結界の有る場所にいく予定だ」
ガド「結界の中の敵味方の判断は?」
コウ「セリが見れば分かる」
マリ「ワタシクシ達はどうすればよろしいの?」
コウ「神獣とは関係無いように見せながら、サリの索敵で街から人追い出し無人にする手伝いをお願いします」
ソド「もしかして、街で暴れるつもりでござるか」
コウ「街では暴れないぞ」
サリ「領主館で、暴れるつもりにゃ」
セリ「街の物資はどうします」
コウ「そのままでいいが、悪党は街の中に隠れて出てこないか、隠れて持ち出そうとするから、荷物を持ち出した者は、ウルフ達が街の外で動けなくしてもらい荷物を没取する」
セリ「私が、すべて片付いた後で、街に戻る住人を見て、黒く見える者は追い払います、闇堕ちは排除します」
ガド「布陣はどうする」
コウ「ウルフ達は街の外で、荷物を持った者、逃げ出そうとした者の手足を潰し拘束、抵抗するなら排除」
ウルフ達は、頷き、街の周りに行き、隠れた。
コウ「残った皆んなは、俺と一緒に街に入る、
俺、セリ、神獣の子供達で神獣モードで街を廻り、避難を呼び掛けながら、歩くから、
ホース達は、街から出られない者の避難の手助け、
フォクスとラット達は、隠れて居る奴が居たら、見張れ、動け無い人を見付けたら道まで運び、ホース達が外に運べ、
避難完了後、ウルフ達はそのまま見張りしながら、住人を守れ、
他は、隠れて居る奴の見張りとウルフ以外の魔獣は領主館に集合、
俺達は中に入り、攻撃して来る者やセリが黒と判断した者は排除していく、まともな奴は、ゲートで送る。
ガド達は街に隠れて居る奴の排除と、領主館から出た者も排除してくれ」
質問は?」
ガド「死体はどうする」
コウ「後で、住人達に処理させるから放置」
ガド「神獣は、こんな回りくどい事はせんぞ、潰すか放置じゃ、街の住人が信じるか?」
セリ「今回は、領主と住人は味方、排除対象は、聖域を穢そうとする者、
そう呼び掛けますから、住人は喜んで避難します、もししないなら、させます」
コウ「では、作戦開始!」
神獣モードで街に向かい、門番に話すと門は開けられ、後は、「エッ、いいの」と思う程、簡単に抵抗も無く、
皆んな助け合いながら避難していた、外で数名の馬鹿がウルフに襲われたが、住人は、落ち着き、祈っていた。
街を廻り、領主館の門の前に着いた時には街中の避難は終わっていた。
コウ(セリ、神獣はこんなに畏れられているのか?)
セリ(コウ様、確かに神獣は畏れ敬う存在ですが、
今回は違うと思います、おそらく、今まで頑張って聖域を護ってきた、自分達や領主を、神獣が助けに来てくれたからだと思います)
コウ(なら、領主を死なせる訳にはいか、安全の確保にラットを行かせよう)
コウ「門番、門を開け、魔除けを全て出せ」
門番が門を開け魔除けを置き下がり、その魔除けを収納した。
セリ「御前達の中に領主の居場所を知っている者はいるか?、居るなら教えよ、領主とその家族を助けたい何処に居る」
門番が急ぎ地図を見せ、指をなぞり案内しながら説明した、説明を終えた門番は、ゲートで住人の所に送る、優秀だな領主の教育なら、助ける価値があるようだ。
ラット達は案内を確認して散らばって行った、中に入り罠を壊し、待ち伏せに隠れている兵や高い場所から狙っていた弓兵と魔法兵が、ラットの奇襲でどんどん戦闘不能にされた、セリの判断で1人は助けたが、後は排除した。
因みに、白狐の幻術で周りに見える幻の、後ろを移動してるので、攻撃されても余り問題は無い。
敷地内にいる敵は、領主が監禁されて居る屋敷の地下室以外は誰も抵抗しなくなり、無抵抗の人は、ゲートで送った、セリの判断で、送った先が住人の元か、海の上かの違いがあったが。
敵は、地下室だけになり、出口全てに魔獣達が見張りに着いた時に、フォクス達から連絡で領主を発見し安全を確保したとの連絡が有り、
そこにゲートで行くと、拷問で意識が無く死にそうな家族がいた、
急ぎ小さい子から治していき、全員の傷を治していくが、足は移動させる為か、傷はないが、顔の傷や腕の骨が曲がっていたりした、1番小さな子の両目が潰されていた。
セリの「コウ様、神獣モード解けてます」と言われ、治療に集中していた為に、解けてしまった事に気が付いたが、
そう言ったセリも、解けていた、領主とその家族が意識が戻る前に神獣モードになった。
領主に助けに来た事と、状況を説明した、領主から地下にはもう味方はいないと言われて、心置き無く暴れられるようになったが、
領主と上の子の態度に違和感があった、母親と下の子供には手を貸さず、まるで触りたく無い様な態度だった、取り敢えず領主家族をゲートで住人達の元に送った。
暴れる為、神獣モードは辞め、戦闘形態になった。
ハッキリいって俺はキレていた、怒りで身体は熱いが心が冷たくなった、闇堕ちは分かるが、他の者が、拷問を止めない事が、俺の中の、慈悲の心を凍らせた。
カス貴族と手下達は地下に入り直ぐの広い空間で待ち伏せして居るらしく、奥に有る地下牢出口から見えるカス貴族を背後から奇襲することにした。
魔獣達に、本来後ろに居るはずの後衛の背中から弓兵や魔法兵を先に倒す様に命令した。
俺の「GO」の合図で、一斉に背後から攻撃した。
あれ程、人を殺すのに抵抗があったのに、こいつらは人に見えなかった、魔族より生き物に見えなかった。
此奴らは、まるで不気味な顔の人形を相手してる感覚で、嫌悪感しか湧かなかった。
邪神の使徒になった闇落ちした貴族はやはりギフトは使えず、兵は剣もまともに振れない奴ばかりだった。
兵士の中で、命乞いをした奴がいたが、
セリの「そいつ真っ黒です」の発言で、考える事が馬鹿らしくなり殲滅した。
攻撃せず武器を捨ててにげた奴もいたがの魔獣に手足を千切られほっとけば死にそうなので放置した。
セリから「魔獣達が殺さないのはコウ様の指示ですか?」と聞かれ、
俺は「モフモフ達に余り人を、殺させたく無い、済まないが、これは俺のワガママだ」と答えると、
微笑みながら「それで良いと思います」と言い、魔獣達を撫でていた。
戦う中で分かった事は、怒りにより、神気を出している時は、
あらゆる攻撃が通らず、攻撃すると拳が当たる前に神気に触れると弾けた、
ただ、かなり疲れる、余り出しっ放しは、無理そうだ。
ソドみたいに断続的に必要な瞬間だけ使える様にならないと、疲れで長時間の戦闘ができなくなる。
神気はカス貴族と取り巻きは全力で、後は使わず戦ったが、大した抵抗も無く全滅できた。
魔獣達が倒した奴も、キッチリ排除した。
街の中に誰一人いなくなり、神獣モードで、領主達のいる場所へ、歩きながら皆んなで向かった。
領主の家族は船で治すことを決めた、あの子の目をなんとか戻してやりたかった。
PS:ガド達は白狐の幻術で魔獣に見せて分からなくすると言ったら、全員がホースの魔獣に跨り見えなくして欲しいと言った、なんか馬に乗るのが夢だったらしい。
意外と子供?
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