24*2・9冒険者ギルド
いよいよ闘いで主人公の軽いチートが出ます。
因みにメンバーは皆チート集団です。
1ヶ月と9日目[39日目]朝
商人ギルドに着きガドとイサクさんが受け付けに山賊の話し、ギルド長と面会の為奥の部屋に入って行った。
ガドに念話を繋げ会話を聞いたが、はっきり言って、解決策は依頼を受けない以外なかった。
盗賊貴族の身分証が、元貴族になっていた事で証拠にならないとの事だった、本人も知らなかったらしく、ボー然としていた。(アホだな!)
証言が確かであったとしても、元貴族では証拠に出来ず、山賊に注意するように各ギルドに連絡することしか出来ないと謝られた。
セリは俺の背後に隠れ小声で「ここの人間種の商人は黒い人ばかりです」と言って直ぐ背中に顔を隠した。
訴えるのは諦め、冒険者ギルドに行くことにした。
移動中に、イサクさんに商人ギルドはなぜ審議の玉を使わないのか聞いたところ、
審議の玉は魔力を使えない人は反応しないのと、相場より高く売ろうとすると、
黒く出る時があり商人が嫌がり、使わなくなったらしいと教わった。
冒険者ギルドは、国などの権力とは関係なく、独立した組織だが、商人ギルドは、国の管轄が多く、行商は、最低2カ国の登録しないとやって行けないとの事だ。
コウ「何故、冒険者ギルドに行商みたいな依頼が無いんだろう、
聞いた情報だと、冒険者ギルドは各ギルドに連絡手段が有る筈なのに、何故だ?、
あっちの街のギルドからこっちの街のギルドに何か運び、それを商人に売ればいいだけだろ」
俺の疑問を聞いたイサクさんは、「なるほど」と言って、その後、ブツブツ言い出した。
コウ(ガド、もしかして俺が言った事、誰も考え無かったのか)
ガド(ワシは考えたこともなかったな、馬車が必要な行商や輸送は、商人ギルドがやるのが当たり前だと思っていたぞ)
セリ「コウ様の、先程の考えですが、この国から変えていきましょう、ドワーフのソーマ国と、エルフのエイルーフ国は、商人ギルドは民営ですから問題は少ないと思います」
イサク「確か、ここミガード砦の商人ギルドの職員大半も元冒険者だった筈ですから、
冒険者ギルドの部門の採取、護衛、狩人に加え行商と運搬に馬車による輸送が加えられれば、問題無く統合できます、
私が各ギルド長に話しをしてみますので時間を頂けませんか?」
コウ「分かりました、御任せします、
俺達は冒険者ギルドで登録したら、フォレストセインの領主を助け、闇落ちした輩を、排除しに行きます、
一段落したら連絡しますから、時間があるようなら仲間に出来そうな人を見つけておいてください、
後で俺とセリが仲間にするか判断させてもらいます」
そのままイサクさんと話しながら、冒険者ギルドに向かった。
冒険者ギルドに着き、中に入った、セリは商人ギルドの様に俺の背中に隠れることは無く、ニコニコだ。
イサクさん着く早速、受付嬢に山賊の話しをして奥の部屋に入って行った。
ガドが冒険者登録の手続きをして、名前を書き、審議の玉に魔力を流す、皆んな強く光らせたが、
俺は余り意味を感じず、軽く流し光らせる、すると背後から、「護衛と狩人をやるなら其奴はパーティーから外せ」と言われた。
俺は、「俺、戦うのに魔力使わないから問題無い」と、答えると、
「なら、俺が戦闘試験の相手してやるよ、他の奴だと、手加減出来ず、大ケガするかもしれん」と言い出した。
試験相手の受付をした、俺が「よろしくお願いします」と言いながら、受付嬢に魔力判定の魔道具で魔力量と得意属性を測ってもらう、
受付嬢が、試験相手に、「気を付けて」と言い、試験相手は、「任せておけ」と笑いながら先に行った。
受付嬢は俺に「本当に身体強化を使わないのですね」と聞くので、
「使う必要があまり無いので相手次第です」と答えた、何故か祈っていた。
セリが小さな声で「コウ様の魔力最近凄く増えて、私を超えて、マリさんぐらいになってます」と言った。
それを聞いたマリが「龍人でその量は異常よ、身体を魔力強化したら、あの相手なら一撃で死ぬわね、まあ、コウなら納得かしら」などと、俺が異常なのが当たり前ように言っていた。
解せぬ!
訓練場の一角でやるらしく、ガドから始め俺が最後になった。
俺の番になり出て行く時、ガドから「相手を殴る蹴るは無しだと言われた」訳は分からないが頷く。
審判がお互い構えたのを確認して、「始め」と言うと、
相手は走って近付き、剣を上段から振り下ろすした、
俺は拳を少し前に出しながら半歩横に避けて、下りた剣を横から軽く蹴る。
剣は相手の手を離れ、回転して、壁に当たった。
相手は呆然として首だけ、剣が当たって鳴った金属音の方を向いた後剣を持っていた手を見て、
「審判、此奴、魔力つかったのか?」と聞き、
審判は「使ってません、と言うより、彼は速く動いてませんよ、ゴウド副長こそどうしたんですか?」と心配した。
ゴウド副長は、「今度は、お前から来い」とまた開始位置に戻る。
審判の再度の「始め」の合図で、俺は不規則な走りで近付き、横を通りざまに腹を横から軽く押すと横に凄い勢いで転がっていった。
ガドが「セリ急いで回復だ」と言い、セリが急いで治療した、
セリ曰く、咄嗟に両手で頭を守り打撲だけだったらしい。
俺は、(ヨカッタ、ヨカッタ)などと安心していると、ガドとマリに訓練場の隅に、連れて行かれ、・・・30分程ボロクソに怒られた、
言われた通り、相手を殴ったり蹴ったりしてないのに、
チョーと押しただけなのに、解せぬ。
セリが拗ねた俺の頭を撫でながら「完全な不意打ちになってました、あの人で無ければ、首の骨がおれてます」と言われ、
「正面から行ったのに不意打ち?」と聞くと、
「離れて横から見ていたので分かりませんでしたが、相手の方は、コウ様がすぐ横にいるのに見えていませんでした」
との事だった。
冒険者登録も無事?終わり、イサクさんまだ話し中らしく、受付嬢に、「これから少し別行動するがこちらから連絡する」と、イサクさんへ伝言をお願いして、フォレストセインに向かった。
途中で、皆んなにゴルド副長に何をしたのか尋問され、皆んなに対してやって見せた。
ガドとマリは全く見えず、サリとセリは見えたが反応出来ず、ソドはギフト全開で1度目は躱したが流れる様な2撃目は、全く対処できなかった。
もしかして皆んな、経験則に頼り過ぎなのか?、と思い、
攻撃の時のフェイントと、不規則な移動方法を教えた。
見えた3人は何とか出来るようになり、お互いに使ったところ、使われた方は対処できなかった。
使った方も、なぜこんなにも相手が無防備になるのか、全く分からない様子だった。
見える3人が使いこなしたら、こんな簡単な、フェイントで、凄い戦力アップかもしれない。
神獣や魔獣は、フェイントに対して見て動く為、全く効果が無かった。
この世界の人族は、攻撃は魔族や魔獣相手にフェイントや緩急が意味ない為、やらなくなり、
防御はフェイントや緩急を魔族や魔獣使わないため経験則が大切で、人はその経験則にフェイントや緩急が無い為、簡単に引っかかる様だ。
ただ、ガドとマリが「積み重ねがー」と、頭を抱えていた。
なんか悪い事したみたいな気がしたが、聞こえないフリをした。
ガドとマリが、何か涙目で睨んでいたが、必死にそちらを見て無いフリをした。
ブックマークありがとうございます。
頑張って書いて行きますので、よろしくお願いします。




