表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/52

20*2・5アイテムボックスと計画

 1ヶ月と8日目[38日目]朝



 朝、昨日の夜のカオスな状況は見無かった事になった。


 俺が神獣の子を眷族にした事。


 イサクさんは俺のことは神獣の伝言係位だと思い、本当に神の使徒で、神獣より上位とは思っていなかった事。


 ウィルコさん達は、護衛なのに、放心状態になった事。


 エルザちゃんに関しては、完全に無かった事になった。


 ウィルコさんが証拠を隠滅して、皆んなに「今後、一切(いっさい)、ふ・れ・る・な‼︎」と凄い威圧を飛ばし、皆んなが首を縦に往復させた。


 親は強し。




 白狐だが、名前はクー[元気な方]と、ラー[オットリタイプ]と付けた、

 白狐は直接戦闘は苦手だが、幻術と属性の魔法が得意で、もう魔法を使って狩りをしているとのことだ。



 朝食の準備の時にイサクさんが手持ち鞄から調理道具や食材に水を大量に取り出して、


「昔に、魔の森のダンジョンから見つかった、マジックバッグです、


 今は持ち主が手離(てばな)さないので、手に入りませんが、


 もっと容量の大きいものが欲しいものですね」


 と言いながら準備して食事を作っていた。




 コウ思考中



 成る程、アイテムバッグは作れないが、


 ゲートを使ってアイテムボックスは作れるから、


 普通の箱に偽装できるマジックボックスを使用者固定にして、協力してくれる商人に配る。



 商人と冒険者の護衛はセットで動いてもらうとして、


 まずは、物資の確保と馬鹿な国の転覆の為に食料や武器以外も、ありとあらゆる物資をマジックボックスに隠し、馬鹿な国から、わからない様に買い占めて持ち出してもらう。


 後は移住かな、貧困の村から始め最後は王都に、移住の話しを広げていき、真面な希望者を募る、


 (よこしま)な奴も居るが、移住先に行く前に、選別しよう。


 移動には、いざという時の逃走用にゲートを設置した馬車を渡す、馬車のゲートは移住にも使うつもりだ。



 馬車は、出来るだけ頑丈(がんじょう)にして、馬車内にゲートをドアの魔道具に偽装して設置する。


 馬車で移住希望者が居そうなの所に行き、ゲートで移住先に来てもらう、これなら病気やけが人、老人に子供でも問題無い。



 病人は、聖域の平野にゲートで連れて行けば治る。



 ケガ人は、俺達かポーションで治療する、


 欠損は、船のアバターの調整ポットを使って治す事が出来そうだが()()()()保留だな、何かの影響が有ると困る。



 監視者対策は、俺達が対象するのが一番だな、馬車のゲートを使いたい時は俺達に連絡してもらい、


 俺達が探索して居たら排除する、俺達なら取り逃がしは無い。



 スパイと(よこしま)な考えの奴は、セリがオーラと詳細鑑定でわかるから、


 ゲートの設定を許可者以外は海の上に出る様にすれば、勝手に落ちて溺れるか魔獣の餌になる。


 勝手に入る者は見ない事にする、そこまで面倒は見きれない。



 人手は、商人と冒険者はイサクさんとウィルコさんの集める人だけでは足りないから、


 俺達も冒険者の協力者を増やしていき、協力者にも紹介してもらう、これで何とかなるはず。



 王侯貴族に関しては、物資が減り国民も居なくなっていけば、王侯貴族を干上がり、それを何とかする国民が居ない、真綿で首を絞めるように追い詰めていこう。


 この方法なら、商人と冒険者の協力で、分からないように徐々にやれば余計な犠牲無く潰す事ができるな。


 仲間が危なくなったら馬車のゲートで逃げてもらえるし、追っても来れない、


 馬車は、壊されなければ、後で回収すればいい。


 時間はかかるが、俺達は、人材、物資、が手に入り、馬鹿な王侯貴族は潰れてく、商人は、荷物を気にせずに行事できる、ついでの人助けなら余り負担にはならないだろ。


 民の受け入れ先の隠れ里できたら、直ぐ始めたいな。



 物資の買い取りするお金は、依頼の報酬と、アークレストに居る、外道の命を貰うついでに、一緒に貰う事にしよう。



 アークレストに関しては、アレク王子と大神官それぞれの取り巻き連中の排除は決定として、


 国王がクズならチカラを削ってから殺す予定だが、国王がまともならアレク以外の王族は殺さないが、一般人になってもらおう。


 神の情報だと、神の怒りをかった国は、王侯貴族のギフトの継承は無く、チカラも弱まり消えていくらしいから、既に消えていると思われる、


 貴族ギフトが無い状態で王侯貴族を続けると、神獣が魔獣を引き連れやって来て、元貴族ギフト持ちの血縁者が完全に死に絶えるまで暴れていくとのこと、


 アークレスト国の滅亡は決定だか、王侯貴族も神獣が来るまでに一般人になれば生きられる。


 もし、貴族ギフトの持ち主が野心を持ち、邪神に使徒に成ると、ギフトは消えて、神曰く(いわく)、邪神による死より怖い魂の滅びがおき、自我が崩壊していき、凶暴になっていくそうだ、


そうなる前に、ギフトは取り上げるそうだが、間に合わない時は早急に殺しに行かないと時間が経つごとに犠牲が増える事になる。



 心配な事は、戦う時に懸念(けねん)していた爵位持ちのギフトだ、


 神の情報によれば、アークレスト国のギフトはもう無い。


 他の国のギフトは健在(けんざい)だが、王侯貴族のギフトとは、他者に少しだけチカラを与えるらしい。


 与えるチカラの範囲は、爵位が上がり、上の王は身体能力全般と魔法全般を上げ、下の男爵は体力だけ上げられるみたいな感じだ。



 兵の数が多いと強いギフトだが、ギフト持ちがその場に居ないと効果が無いとの事。


 徴兵できる国民も居ない、与える武器も無い、維持する食料も無いと、騎士だけでは大した効果が無く守れない。



(ギフトは有っても、無い無い尽くしで、取り返しが付かない状況になってから、慌て(あわて)ふためく王侯貴族が、目に浮かぶなー、駄目だ、笑いが止まらない)


 プププと笑う俺を見て、メンバーのジト目と「また、何かエグイ事考えているなー」と言う声は、無視して笑っていると、


 セリの「貴族を虐める計画の管理はお任せを」と言われてセリを見るとニッコリ笑い「セリ、頼むな!」と笑顔で答えた・・・



((こわ)、ブラックセリだ!、権力者に何か怨・・・怨むよなー、セリが楽しく笑ってもらう為に、怨まれた馬鹿共は、綺麗に消えて貰おう、俺の安らぎの為にも、それはもうキッチリと)





 朝食を食べながら、ニコニコでマジックボックスと計画の事を話すと、


 セリは喜び、他のメンバーは搦め手(からめて)ではか無く、アークレスト同様に直接潰したいみたいだが同意してくれた。


 ウィルコさん達は何かを決意していた。


 イサクさんは、私にはどれ位の容量の物を売って頂けるのでしょうかと、商人の顔になり迫って来た、


 この馬車位の10倍の容量ではどうですかと伝えた処、このバッグの100倍と放心していた。


 制約があり登録した本人しか使えない事、登録者が死んだら取り出せなくなる事をもう一度伝えたが、


 イサクさんは「申し訳ないがとてもお金が足りません、手付金を払いますので貸していただきませんか?」と言ってきた。


 イサクさんとウィルコさんにお金は必要無いこと、出所を秘密にすること、考えた計画を話してその協力をすることを伝えた。


 ウィルコさん達はガドとセリに何か話していた。


 イサクさんは驚きと呆れが混ざった変な顔で「此れ程のチカラが有るのに欲の無い」と言った事に対し、


「俺にも欲は有ります、ただ、他の人とは違うみたいで、感動や発見してワクワクすることを()っしていますから、今の状況は嫌なんです」と答えると、


「私も同じ気持ちで商人を始めた事を思い出しました」と手を出した、手を取り握手して「楽しい旅ができる世界にしましょう」と言って一緒に笑った。




 その後は順調に移動し、ミガード砦まで半日の所で、昼食(ちゅうしょく)を食べ、早目に野営の準備をして、全員にある考えた計画を話し検討する事にした。


 半日ほど到着が遅れるが街中では話せる場所が無いかも知れないのでこの場所で良いだろう。


 ウィルコさん達の決意が聞けるのかな。








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ