16*2・1世界の状態
世界に出ます
1ヶ月と3日目[33日目]午後
船に戻り全員に集まってもらい神獣からの話しと以前の邪神との戦いを元に今の最悪の事態に向かっている今の状況を話した。
コウ「今の世界状況だが、我々の拠点は南東に有る。
北西の獣人達が主体で、今の所は邪神からの魔族による直接進行は押さえているが、かなり劣勢らしい。
間接的には、魔の森が増え、至る所にダンジョンが生まれそうだ、このままだと人類は滅びる。
にもかかわらず。
北の国と北東の国が戦争中、更に二国はそれぞれ南あるエルフの森にも手を出し、逆に森が拡大して膠着状態。
南の国と南西の国も戦争中、こっちは泥沼状態で国が疲弊して役にはたたない。
アレク王子のいる中心の国は、傍観を決め込んでいる様に見えるが、
実際は、もっとマズイことになってる可能性が高い!、アレク王子だけでなく、この国自体を早目に潰すつもりだ。
以上質問は各リーダーに伝えてくれ」
ガド「アレク王子は良いが、アークレストをなぜ潰す必要が有る、共に戦った同志なのじゃぞ、あと、何がマズイんじゃ」
セリ「あの戦いの中でアレク王子は野心を持ち、邪神に心理干渉されたからです、これを闇堕ちと言いますが、
そう考えないと、優秀だと言われたアレク王子と部下の行動に説明出来ません、更に大神官にも同様の者が多数いると思います、
おそらく、騎士や兵士も闇堕ちしてましたから、今は正常な王侯貴族は殺されたか逃亡、アレク達闇堕ちは、各国の侵略準備をしていると思われます。
なので立て直すより、アレク達に対抗してる者の中で野心家で無い者を新しい貴族にして国を建国した方が、安全です」
マリ「何故あんな命令を出したのか納得したわ、ただ邪神は魔族のボスなのに、何故人族を操れるの?」
コウ「前提か間違ってる、邪神と魔族には関係無い。
邪神にとって魔族はこの世界で一番操りやすい心理なだけだ、因みに魔族も神の子だからな、
邪神は野心や他者の犠牲を気にせず欲望に従順な状態の者に心理干渉する力が有る。
多分だが完全に干渉されたらもう元に戻らない。
ゴブリンが集団から離れても行動を変えず神獣を追い掛けたし、神もアレク王子を諦めたから、まず間違えない。
早く潰さないと戦いの最中に背後から撃たれる事になる」
セリ「今後の方針は、邪神の心理干渉を受けた者や受けそうな者は必ず排除します、情けは禁止。
(あれ、俺の見せ場は?)
まずアークレストに行き、獅子身中の虫を排除し、エルフとドワーフの協力を取り付けて西の援護に向かいます、
(あっ、俺が言おうと思ってたセリフ)
それと平行して、戦争中の国とアークレストを解体して複数の小国にします、我々が小国をまとめ魔の森に進行、背後から船で上陸して邪神を滅ぼします」
(言うことが無くなった、えーと、何かないか)
コウ「主メンバーは、明日アークレストに向かう、
毎日、船に戻るようにするが、クルーは変わらず拠点の正常化と防衛拠点作り、
定期的に各リーダー報告して、各員の連絡は絶やさずにしろ、困り事は俺や各リーダーに相談してくれ、以上」
(決まった、ホウレンソウは大事だよなー)
ソド「アークレストに行って、どうやって邪神の下部を倒すでごさる」
コウ「着いたら情報を集めて作戦を決める」
ソド「つまりまだ作戦は無い?」
(話ししか聞いてないのに、国を6人で潰すなんて出来るかー)
サリ「行き当たりばったりにゃ」
困り顔で「フー」
(なら案だせやー)
セリ「まず神殿神官の大神官数名とアレク王子とその取り巻きは、邪神の使徒になったのは間違いないので、
それら監視する者は、対抗勢力ですから、そこを偵察して情報を集めます」
コウ「つまりはアレク王子と神官を怪しんでる人、討伐を考える者を探して連絡を取ることを優先する、
流石に6人で国を相手にできませんよサリさん」
困り顔で「フー」と返す
(俺はやられたらやり返すたちだ泣き寝入りはせん)
サリ「今回はセリに免じて許してやるにゃ」ニヤリ
コウ「次は批判じゃなく案をだしてくださいね」ニヤリ
ソド「二人の笑い顔が怖いでござる、ふふふと笑うのは更に怖いからヤメテ欲しいでござる、誰か止めるでござるよー」
セリ「二人共、次は案を出してくださいね」ニッコリ
コウ「はい」
サリ「はいにゃ」
セリ「後、あの時の大神官は、私が締めても、いいですよね」
セリから何か黒い炎が見え、みんな首を縦に振るしかできなかった。
(ブラック・セリだ可愛い顔での負の笑顔があれ程怖いとは、メンバー全員が固まってるぞ)
地図が不完全ですが載せました




