14・今後の計画
1ヶ月と2日目[32日目]朝
朝、パーティーメンバーがアバターに入り黒ポット[保管調整用の容器]から出てくる。
ちなみに、服は着ている、ティシャツにパンツだ。
コウ「話し合いの後、結界の外にある森に行きます、魔族の討伐が目的ですが、薬草などの採取や食料の調達もしたいですね、
では皆さん、フル装備で自然エリアの広場に集合です」
みんな頷き、それぞれのゲート[不便だと言われ、眷族だけは船内どこにでもゲートが使えるようにできた]を開き入って行った。
俺は、その場でセリと自分の装備を出し、装着するとセリと、ゲートで広場に出た途端、
胸にフーが飛び込み腕の中に収まる、セリにはルーが抱かれた。
セリと2人でフーとルーと戯れていると、船内の眷族全員が集まった、不安な顔をしている。
ガド「生活環境が整ったから、皆が聞きたい事が有るそうじゃ」
コウ「わかりました、質問してください」
質問
眷族をどう扱うのか、今後、何をどうするのか。
回答
コウ「眷族は信頼する仲間だ、意見や提案をどんどん話して欲しい。
今後はメインメンバーは洞窟周りの森で魔族を排除と、
ある程度は魔力レベルのアップしておく、その後は外の情報を集め対応して行く事になる。
クルーの皆はまず洞窟の正常化の為、掘り出された鉱石の金属加工と高濃度魔力水の安全で便利な利用方法を研究してほしい。
アバターが出来た方は、まず鉱石の採掘、次に森を探索し、船に必要な船内に神殿を造るための資材や、利用可能な薬草などの発見した場所やその量の報告だ、森が終わったら森の外の探索になる。
運搬に関しては俺が行った方が早いし安全だから任せてくれ。
当面は森の中にクルーのアバターの村を作り聖域が見つからない様にするのと、守りを固めたい、
その後は、各国を正常化して、国々を纏め上げてもらいたい、
その上で守備を固め後方の愁いを絶ち、俺達は邪神のみに集中して、これを撃つ。
といった所かな、何か他に質問は?」
マリ「国は誰が統治するの?」
コウ「邪神を滅ぼすまでは、クルーかな」
ガド「コウの眷族で王に成りたがる者は居らんかった、皆んな戦いが終わったらのんびり自由な生活が希望だそうだ」
コウ「なら探すしか無い、見つからない時は、見つかるまでは、やってもらう、
邪神討伐以降は、新しくアバターを作り死んだ事にして、後は自由になるから許して。
次の統治者が、もし外道が成ったら排除する。
マァ基本、俺達は陰から見守り助けるかな。」
その後も皆で話し合いをした、それによりメインメンバーがリーダーとなるグループを作った。
ガドは採掘や鍛治による武具や道具作り、石切り場が発見したら神殿の材料[彫刻や柱など]作り。
マリは高濃度魔力水を使った色々なポーションと魔導具の開発、一般的なポーションと魔導具の製造と改良。
ソドは刀の製造と新たな合金の開発と魔剣聖剣の開発。
サリは素材の調査と世界の情報集め。
セリは暫くはサポート、材料が集まり次第、船内へ作る神殿と森の中に作る隠れ里の建設。
それぞれする事になった。
各グループはリーダーに報告、それを俺が聞く事となり、話し合いは終わり、森へは明日行く事になった。
報告が俺に直接でないのは何故かというと、神獣が眷族になった俺が畏れ多いらしくそう言う事になった。
(もしかして俺はぶられてる?、そんなに怖いの、チョット泣きそう)
セリ「神獣様は、この世界で一番気高い生き物です、
コウ様はその神獣の子を眷族とし剰え神獣様が様をお付けしようとなさる方なのですから」
サリが「がんばれ」と小さな声でいってる。
コウ「セリ、なんか雰囲気が違うけど、どうしたの?、あと、言葉はもうちょっとフレンドリーな方がいいな」
マリが「ヨシ、気が付いた」とか言ってる
(2人が何か入れ知恵したのか?)
セリ「皆さんと、話し合いをしている時にも言われましたが、おかしいですか?」
コウ「いや、おかしくわ、ない、よ」
(ヤバイ、まだ子供だと思っていたのに、いや、考えや思考は大人だとわかっていたが、
言葉遣いだけでなく、雰囲気まで大人の女性になったら、
見た目と性格がドストライクな女性になってしまう、
ド・ド・ド・ドウシヨウ、前のセリの様な子供と女友達の様なサリやマリの様な歳上は平気だが、
同年代の女性はどう接すれば良いか、まったく解らん、
ただ、お嬢様は嫌いなんだが、セリは貴族だったのか?)
うふふ、と笑うセリを見て、誰かに相談する事にした。
ガド「優しくしてやるんじゃぞ」
(答えになってない)
マリ「幸せにしてあげてね」
(相談してるのわかってる?)
サリ「頑張るにゃ」
(何を頑張るのか教えて)
ソド「セリ殿は何処かのお嬢様ではなく、神官騎士ですから、平民の子供でござる、幼い神官騎士は皆、孤児だったはずでござる」
コウ「えっ、お嬢様じゃないの」
セリ「孤児では駄目でしょうか」泣きそうだ。
コウ「いや嫌いじゃ無いよ、お嬢様が苦手なの、
あの誰かに習った仕草と考え方を、他者もするのが当然の態度、
さらに貴族でその考えを押し付けて来る人は、
はっきり言って嫌いだから、
セリがお嬢様じゃなくてよかったと思ってる、
本当によかったよ」
セリ「なら、いつまでも一緒にいさせてください」
嬉しそうに笑う、その笑顔に見惚れて、
頷くしかできなかった。
(俺でいいのかなー)
などと、思っていると。
皆んな「やったなぁ」と、言いながら、頭を叩たかれた、止しなさい、サリは前のお返しとばかり本気で叩くのは止めて下さい。
後で、サリとソドの事をを茶化したら、二人共、顔を赤くしながら、モジモジしていた。
コウ「このリア充め、まったく羨ま!、アッ、俺もなのかな?」セリを見る。
セリ「ハイ!」と、元気な返事をされた。
その後、2人で生まれ変わる前の事や、いろんなことを話した、セリの話しだと、かなり辛い子供時代だった。
俺は、セリが「今は、沢山の話し相手と、嫌なオーラの人がいなくて幸せです」と言った後、しばらくの間、抱きしめていた。
結局、森へ行くのは明日に伸びた。
(本当に、俺で良いのかなー)
主人公にセリを意識させるのに、無理矢理、クルーとの話し合いにより、言葉足らずを直しました。
すいません。
一応セリの戦争前を考え、成長期の栄養不足による、元幼児体形に、環境による子供言葉に、しましたが、
その話は、書けたら投稿を考えます。疑問、間違い有りましたら教えてください。
ブックマーク感謝です。




