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12・神気

 1ヶ月と1日目[31日目]4時頃


 神獣達を見ると、口を開けボーゼンとしていた。


 コウ「どうした?何か付いてる?」


 船に何か有るのか、目線の先には何もない。


 白狼「貴方はなぜ私達が短時間出すのがやっとの神気をこうしてずっと出せるのですか‼︎」


 コウ「神気ってなに?、出てるの?」


 麒麟「神気は神の出すオーラです、私達は魔法の無力化や身体の強化に使う魂の力です、神獣以外だと見える者はほとんどいません」


 コウ「俺は分からないけど、ずっと出てるのはマズイことなの」


 麒麟「コウ様の場合、溢れた分が出てるようなのです大丈夫です」


 コウ「それなら安心だ、ところでなぜ様付け、なんなら呼び捨てでもいいですよ」


 麒麟「いえコウ様とよばせて、


[ 気にいらなそうにすると]


 わかりました、コウ殿でお願いします」



 コウ「肩苦しいですが、それでいいです、では行きましょう」


 ゲートから管理室に出ると、セリが白狼の子二匹を抱き待っていた、此方に気がつくと、起きている白狼の子は俺に来たがり、抱いて撫でると大人しくなった。


 セリ「その子が、クルーに紹介した後(さび)しそうに鳴き、この子も起きないので置いてくる訳に行かず連れて来ました」


(親でなく俺なんだ、かわいいー、ン、なんだ?念話か)


 ?「マ・チター・す・・・な・・ るの・うれ・い」


(抱いてる子からの念話か、会話できない白狼と麒麟の子には、念話を繋げよう、名前、テイマーのチカラで、つけれるな、えー、おまえは、フーだ、わかるか)


 フー(マチター聞こえる、ワタチ、フーよろちく、フーを撫でて)


 撫でてやると気持ち良さそうに大人しく抱かれている。


(寝てるの白狼の子は、ルーにして、麒麟の子はキーとリーにしよう)


 覚え易くしました、メンバーからのクレームは受け付けません



 白狼と麒麟がまた固まり、島のモニターを見てる。


 コウ「そこに映るのが、俺の空間に在る自然エリアです」


 白狼「この広さは、なんて高いレベルの空間拡張の付与魔法だ」


 コウ「空間制御のギフトで、空間拡張ではなく異空間だから維持に魔力は使ってないですよ、


 この空間は周りに魔力は在りませんから、魔力吸収はできませんが、小さい頃は大丈夫ですよね」


 麒麟「えっ、はい、問題無いです、魔力が必要になれば出たがる筈なのでその子を出して頂ければ、


 しかし、ここに眷族では無い子供たちが、入ってもよろしいのですか」


 コウ「はい、いいですよ、受け入れて欲しい時は近くにいてください、受け入れはなるべく早くしますが、


 俺たちの活動場所によっては、何日か掛かる(かかる)時があるが待っててほしいです」


(モフモフパラダイスだー、よろしくない訳がない、またせたくもない、何かないかなー)


 セリ「コウ様、待たせずに済む方法を、何か探してみましょう」


(なぜ、わかる?、やはりエスパーか‼︎)


 白狼「感謝いたします」


 コウ「神から頼まれた事にも、関係する事なので気にしないで下さい」


 麒麟「神から何を頼まれたのですか?」


 コウ「別世界からの侵略から守る事と、力をつけて邪神を倒すことかな」


 白狼「邪神?神を倒すのですか?」


 麒麟「倒した後は、何を成さるのですか」


 コウ「出来れば此処でこのまま、神獣の子を見て 、眷族の為にも、この近くに平和で活気ある国を作り、たまにそこに遊びに行きたいなー、


 あと、依頼とかで他の地域へ行き観光とかしたいかなー、


 その時、馬鹿な事をする奴は、俺が安心して観光する為に、実力で認識を正しくしてもらう活動をする、


 そんなとこかなー」


 麒麟「世界の支配はしないのですか?」


 コウ「えっ、しないよー、そんな事始めたら、自分の時間が無くなる。


 それに、国は小さく複数有ってお互いに助けたり御返ししたりが一番いい関係だ。


 馬鹿が王になったら、周りの国や商人が、その国との交流を自然に止める事で、国民へ王の交代を(うなが)したりできる。


 誰も奪われる国に物を持って行かないし、居たがら無いからね。


 国が大きくなって自国ですべてが(そろ)うと、他と交流しなくなり、馬鹿な考え方が出てくるからねー。


 ヤッパリ、国々に名産がある方が旅も楽しいしね〜」


 白狼「我が子が懐く(なつく)訳が判りました」


 麒麟「我が子が親の許可も求めず眷族に成った訳が分かりました、幼獣の時の方がそういった感覚は確かですから」


 コウ「フー達子供はそれぞれ話しかけてくるけど、貴方達はかならず何方(どち)らか片方の対応なのは、子供と大人の違いですか?」


 白狼「いえ違います、我らは二つで一つの存在です、牡牝(おすめす)も無く、一人が二つの体がある状態です、


 片方が死んだ時には、直ぐ魔力を貯め分体を作ります、10年ほどで完全な大人の身体になります、


 あの子らに関しては、眷族だからか、名前を頂いたからなのか、解りません」


 麒麟「念のため名付けは眷族のみにして下さい」


 コウ「わかりました」


(麒麟の心配もわかるんだよなー、完全体だと邪神を倒せるて事は、ほぼ最強なんだけど良いのかなー)


(まっ、神が俺なら心配いらないと言うなら問題無いだろ)






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