13■パトロン
プロになってからの話し。
パトロンというと、どんなイメージがあるだろうか。
・経済的に支援する人
・主人・雇い主
・資金援助等をして“愛人”の生活の面倒を見る人
という風に考えられていると思う。
昔は貴族が声の良い歌手を囲い、経済的に支援しつつ、その主人としてお互いに名声を得るということが多々あった。
昔、と言っても、何世紀も前の話し。
現在ではどうかというと、企業などが個人の音楽家を支援するというのも一種のパトロンと言えるだろう。
コンクールなどの賞品として、1年間の活動支援というのも、まあ、短期的ではあるけれどパトロンっぽい。
この辺は健全なパトロンなのだろう。
どうしたって、音楽を続けるにはお金がかかる。
レッスンに衣装代、チケットノルマや謝礼・・・ありとあらゆるところでお金は絡む。
お金があれば、自分を磨いて(歌の実力だけでなく、外見も)次の仕事を取ることができるのなら、自分に投資出来る限りやるのが、プロ根性・・・かもしれない。
ということで、パトロンを探す人というのがいる。
広い意味では自分の両親とか、親戚とか。いつもチケットを買ってくれる人はパトロンなのかもしれない。
だけどそんな細々としたパトロンでは、モたない。
だから、もっと大口な出資をしてくれるパトロンを探す。
で、黒い音楽教室でお見せできる黒っぽいパトロンといえば、やっぱり3番目にあげたやつだろうか。
(いや、昨今の女子高生とかのアレほどは黒くないと思うが)
お金持ちの企業の御曹司の彼氏とか、お金持ちの未亡人とか、なんでも良い。とっかかりがあれば、なんでも食らいついて、媚びようが、泣き落そうが、パトロンになってもらおうと必死な人というのはいるものだ。
そこになにがしかの“愛”があれば、清く正しくなくとも、援助は続くだろう。
友人が金持ちの有名人と結婚したというニュースを聞いて、大笑いしてしまうこともある。
だけど、それでも歌いたい。
その気持ちはよくわかる。
そうまでして手に入れたのなら、ぜひともその愛も金も、そしてチャンスも全てものにして欲しい。
頑張ってくれ!
どうしても身バレしてしまうので、具体的に書けないのが残念です。




