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Lv100の俺がLv1に勝てない理由  作者: ごくぶとん
【序章】
1/4

1・不幸

この俺、六月 航 (ムツキ ワタル)は生死の境をさまよっている。

俺、死ぬのか・・・。こうして俺は意識が途絶えた。



さかのぼること一時間前



中卒のニートの俺はあいからわず家でゲームをしていた。まわりはゴミだらけで歩くところもないぐらいだ。

金は親から毎月もらっているから生活費には困らない。毎日、俺ってクズだなぁ~と思いながらもポテチをボリボリ食いながらゲームをしている生活。16歳からこういう生活が始まっているが、いまじゃ俺も17歳。

何の取り柄もないただのクズニートだ。


「久々にゲーセンでもいくか・・。」


こんな俺でも外に出ることぐらいはある。スーパに行くか、ゲームセンターに行くかぐらいだけど。

こうして黒のジャージとズボンを穿いて外に出た。だが、俺は命の危機を感じ、すぐ家の中へと入った。


「暑すぎだろ。」


どうして日本の夏はこう暑いんだ。地球温暖化が進んでるだなと思いつつふたたび俺は外に出た。

今日ゲーセンに行かないと期間限定のアイテムを貰えないんだ!

俺はこの地獄の道を歩いてゲーセンにたどりつく!

厨ニ病的なことを思いつつ歩き始めた。そして数十分後、いよいよゲームセンターの前に着いた。

やっとゲームができる。そう思った直後だった。


「ジャージの人、危ないですよ!」


女子高生の緊迫した声が聞こえた瞬間、後ろから車が信号無視をし俺の方へと向かってきた。

俺は避けようとした。まだ避けれる距離だったはずだ。


普通の人間ならば。


俺はニートという自宅警備員になってから身体能力というものを、どこかに置いてきたらしい。

あ、俺死んだわ。そう思った直後俺は車に跳ねられた。

そして俺は意識が途絶えた。



俺は目を覚ました。車にはねられた痛みがない。やっぱり俺は死んだのか?

まずここはどこなんだ。周りの景色が全て渦みたいな紫だ、地面も紫だし。この渦みたいなものに吸い込まれそうだなと思いつつ俺は適当に歩いた。

・・・数十分は歩いた気がする。出口もなかったら入口もない。もしかして俺って、ずっとこのままさ迷い続けるのだろうか。それだけは勘弁してほしいよ神様。そう思いつつ歩いていると人みたいなのが少し奥の所にいるのを見つけた。


「すみませ~ん!」


俺はとっさにその人に声を呼び掛けた。

するとその人は手招きをしてきた。走りながらそっちへ行くと、とんでもないことが起きた。

見えない壁があった。走りながら来た俺は見事に見えない壁にぶつかり、その衝撃で倒れた。あと数メートルで手招きしてた人に会えるというのに!


「面白いですね。あなた。」


その声の方に顔を向けると手招きしてた人は女性だった。俺と同じぐらいの年だろうか。

赤い瞳と銀色の長い髪、美人そのものだった。


「ここから先に行きたいですか?」


俺はうなずく。


「行きたいです。」


彼女はふふっ、と笑いこう言った。


「こんにちはワタルさん。そしてようこそ、【さかいの道】へ。」



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