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最恐最悪の魔銃  作者: サコロク
王の再来
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プロローグ

今回が初投稿となります。初回はプロローグとはじまりを連続で投稿させていただきました。基本的に毎日投稿していきたいとは思っているので目に止まった時でもよろしいので読んでいただけたら幸いです。感想も頂ければ嬉しいです。

戦場の中、風に溶け込むように走り去る五人の者がいた。綺麗な縦隊で、前との間隔すらぶれることはない。そしてその頭上には魔法が飛び交い、それはこの戦場がいかに激しいものなのかを意味していた。その走り去る五人の中に一人、他の四人よりよりひときわ若い男がいた。彼の名は、天月ミコト。歳にして十六歳の少年である。


「ミコト、二時の方向に十人だ。いけるか?」


先頭に立つ少し強面の男が尋ねる。しかし、その顔はミコトに見向きもせず、目指す目的地に向けられていた。


「了解です。殲滅し次第すぐに合流します」

「くれぐれも殺してくれるなよ? 後が面倒だからな」

「わかりました」


次の瞬間、ミコトが隊列から一瞬で消える。まるで閃光のように消えたと思った瞬間には、先程言われた十人のほぼ中央に現れた。敵の表情が驚愕に満ちる。だがそんなことを気にするような素振りもなく、ミコトは太腿の左右のホルスターから二丁のリボルバータイプの銃を抜き終えていた。


「”リフル”」


それはまさに舞のようであった。リボルバーから交互に放たれる弾丸はミコトを中心にして正確無比に敵を擊ち抜いていった。なかでも背面の敵を見向きもせず撃ち抜くその様は、背中に目でもあるのかと言いたいくらいだった。


時間にして約三秒。その間に全ての敵を撃ち抜いていた。それも見事に頭だけを。


「これで全員か……それにしても今回の任務、なにかおかしいな……」


ミコトはこの任務が始まってからずっと心の何処かに引っかかるものがあった。だが現時点では不確定要素が多過ぎるためにその疑問を解くには至っていなかった。


「……まぁ、とりあえずは合流だな」


別れてまだ一分も経っていないにもかかわらず四人の姿はもう見えない。ミコトも急いでまた走り出した。


この不確定要素を多く抱えた任務がミコトの元にきたのは、実に一週間前のことであった。


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