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望んだわけじゃない
「楽しい毎日にしてあげる」って何、これが楽しい毎日？
なわけないじゃん。普段見えないものが見えるようになって、聞こえるようになって。
何も楽しくないよ。ただシンドイだけ。
「そんなにツライか？」
じぃさんは、また話かけてきた。
確かにテレビで見てる恐怖番組みたいに怖くは無い。みんな普通にしてる。
別にオドロオドロしくないし、服も来てるし血も出てない。
「でもさーこれって普通じゃないよ…」
「しかし、お前が望んだんだろ？」
確かに平々凡々が嫌だとは言ったけど…
見れるようになりたいとは言ってない！ただ、ちょっとだけ刺激が欲しかっただけ。
「どーするかなぁ」
「ん？何？夕飯作るの？」
「そうそう、夕飯ね。何にしよう」
「じぃちゃんは、刺身にビールでいいよ」
いや、じぃさんのは聞いてないから…
