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見えない、聞こえない
なんで左じゃなくて 右なんだろう?と思いながらもじぃさんに言われた通りに時計をはめた。
隣にいたじぃさんが見えない!
声も聞こえない!
え、なんで?どーして?
焦りを隠しながら 母に声をかけた。
「この時計ってさ。じぃちゃんのだよね?」
「じぃちゃんがばぁちゃんに貰った時計だよ」
じぃさんの大切な時計なんだ。電池が切れてるし入れ替えて着けたらいいかな?
「電池が切れてるから交換したいし帰るわ。」
そそくさと実家を後にした。
じぃさんにも色々聞きたいし、車に乗り込み時計を外した。
ポンっと、じぃさんが助手席に現れた!
「時計止まってるよ!」
「止まってなきゃ意味ないんだ!」
「意味って何?」
「知らん。人に聞いた」
人に聞いたんならちゃんと聞けよ!じぃさん。
人って人って誰よ?やっぱ彼方の人?
詳しく聞くにも とりあえず帰宅する事にした。
もちろん時計はめなおしてね。
だって、じぃさんウルサイんだもん。




