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ユグドラシル~剣と魔法と冒険譚  作者: あおい聖
勇者編
85/240

異世界召喚03

すいません。時間設定間違えてました!

 俺は武藤健、今でこそ車掌なんてやっているが・・・


「強姦殺人、強盗殺人、うわぁ~よくこれで捕まらなかったね。」


 と上から声を掛けられた。恐る恐る振り向くと黒い羽で空を飛んでいる女性がいた。


「ど~もリンちゃんだよ♪」


 あっけらかんとしたその挨拶に驚いたが、


「何のことだ!あぁ!」


 と俺は凄んでみた


「アハハハ♪何それ♪何それアハハハ♪」


「笑うんじゃねえ!ここ何処だ!」


「ん~めんどいからこれ上げるね♪じゃいってらっしゃ~い♪」


 その声と共に俺は黒い霧に包まれた


「くそっ!どうなってんだ!」


 だんだん意識が遠のいた・・・


・・・・・・・・・・・・・・・


 次に気が付くと俺は森の中にいた・・・すると上から紙がヒラヒラと落ちてきた。紙には


『ステータスと念じると自分の能力が見れるよ』


 とだけ書かれていた。しょうがないので≪ステータス≫と念じてみると


タケル・ムトウ 28歳・男

ステータス

LV12:人族-狂賊

HP:1113

MP:197

攻撃力:188

防御力:59

魔攻:65

魔防:33


スキル

≪異世界人≫≪斧術Lv.3≫≪索敵Lv.2≫≪隠遁Lv.2≫


称号

≪殺人鬼≫


 と半透明の板が目の前に表示された。


 さらに紙を読むと


『PS.職業と称号のせいで町では生活できないよ♪』


「なっ!どうすれゃいいんだよ!」


 そんな声を上げると「カサカサ」と音がしたと思うと、身なりの汚い髭ずらの男が4人茂みから出てきて


「へっへへ、有り金全部おいてきな!」


「出すもん出せば奴隷とし・・・」


 奴隷と言おうとした男の首を俺は刎ねた・・・「ブシュ~!」と辺りに血が飛び散ったが気にせず


「あぁん?誰にものを言ってるんだ!」


 と凄むと


「どっどうか命だけは!命だけは!」


 と漏らしながら命乞いをしてきた。


「なら住むとこと女を用意しろ!」


 そう俺が叫ぶと小柄な猫背の男が


「ヘイ兄貴!分かりやした!住むとこはあっしらのアジトを使ってくだせぇ!」


 太った大男は


「女はあっしらもほしいけど今はいやせん!すんません!」


 すると先ほどの漏らしていた髭ずらが


「隙あり!兄貴の敵だ!」


 と叫びながら斧を振りかぶっていたので


「ふんっ!このくそ野郎が!」


 と言って両腕を斧で切り飛ばした


「いで~いで~よ!」


 と泣き叫ぶ男の首を刎ねると体が一瞬光に包まれ、力が漲るのを感じた。


「で貴様らこれはどういうことだ?あぁ!」


 と凄むと2人は首を横にすごい速さで振り


「「あっしらは何も関係ありません!本当になにもありません!」」


 とハモりながら必死に言ってきたので、俺は疲れてるし早く休みたかったので、許してやった。

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