異世界召喚02
私は橘明日香、電車の中で美琴ちゃんとお話し居ていたと思うんだけれど・・・辺り一面真っ白な場所で座り込んでいた。すると後ろから
「お嬢様よろしいでしょうか?」
声のする方へ振り向くと、白い羽を生やした渋い男性がいた。
「わたくしは天使コートと申します。お嬢様はアスカ様でよろしいでしょうか?」
「はっはい!橘明日香です。」
私の返事にニコリと微笑み
「アスカ様は異世界召喚に巻き込まれ異世界に召喚されます。行先は町の中、比較的安全な場所となっております。」
えっ?巻き込まれた系?でも一人だけ?
「あの~巻き込まれたのは私だけでしょうか?」
「いえ違います。巻き込まれたのはアスカ様が乗っておられた電車の中にいた方々です。」
あっそうなんだ皆いっしょかなぁ?
「あの皆一緒ですか?」
「いえ、残念ながら皆それぞれ別々の場所となっております。」
「そうなんだ・・・」
私が落ち込んでいるとコートさんは
「アスカ様は勇者として召喚された方のいる町に召喚されます。」
良かった・・・知り合いだと良いな
それからコートさんの説明によれば自分のステータスは念じれば見れる。私は≪ステータス≫と念じると
アスカ・タチバナ 16歳・女
ステータス
LV1:人族
HP:110
MP:52
攻撃力:59
防御力:30
魔攻:59
魔防:69
スキル
≪異世界人≫≪料理Lv.3≫≪薬学Lv.3≫
と半透明の板が目の前に表示された。
そして選択する半透明の板には
見習い聖女装備一式
幸運
光術Lv.2
と表示されていた。
私はコートさんに相談しながら、悩んだ末に≪見習い聖女装備一式≫を選択した。
選択すると私は光に包まれ
「行ってらっしゃいませ、アスカ様。」
と声が聞こえると意識を失った。
・・・・・・・・・・・・・・・
次に目を覚ますと、そこは人々が行きかうにぎやかな街の中央付近の広場の中だった。
私はもう一度≪ステータス≫と念じると
アスカ・タチバナ 16歳・女
ステータス
LV1:人族-聖女
HP:110
MP:60
攻撃力:65
防御力:32
魔攻:160
魔防:187
そして魔法欄に≪癒しの雫≫≪浄化の雫≫という魔法が記載されていた。
「え~と装備はスタッフにローブ、それに回復魔法に浄化魔法・・・うん!回復系のチートかな。」
辺りを見渡すと奥の方に人が流れているのが見て取れた
「向こうになにかあるのかなぁ?」
と目を凝らしてみると大きな教会のようなものが見えた
「皆お参りかな?」
すると周囲から
「勇者様の召喚に成功したらしいぞ。」「良かったこれで20年後も安泰だ。」
などと勇者や魔王に関する話題で人々は盛り上がっていた。




