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ユグドラシル~剣と魔法と冒険譚  作者: あおい聖
デモニクス激闘編
80/240

終わりと更なる闇

「キョウよ・・・見事だ・・・これで我はリース・・・の元へ・・・い・・・け・・・る・・・ゴフッ!」


 心臓とは別にある実験によって埋め込まれた魔核が「パリン!」という音と共に砕けた。


・・・・・・・・・・・・・・・


 ボクは亜人王に名前を名乗った。それから「パリン!」という音がなったかと思うと、亜人王の体が砂のように崩れていき消えた・・・


 後ろで「「「わぁぁぁぁぁ!!!!」」」という歓声が上がって喜びの声が上がった・・・


・・・・・・・・・・・・・・・


 亜人王が死んだことで居城に漂っていた瘴気が晴れていくのをボクは感じていた。


・・・・・・・・・・・・・・・


 ダンジョン内で冒険者たちはまた1人また1人と灼熱のブレスにより焼かれていった。焼かれた死体の中にはSランクの冒険者も含まれていた。


・・・・・・・・・・・・・・・


 南東大陸冥府の沼地付近の平野では骸骨の異様な軍とナイトメイツ軍とが戦いを繰り広げていた。


・・・・・・・・・・・・・・・


 北東大陸と南東大陸の中間の東に位置する海で漁船や交易船が消息を絶つという事件が頻発に起こっていた・・・生きて帰って来たものは口々に「タコの化け物に襲われた。」と言い残し数日後に原因不明の死を遂げた・・・


・・・・・・・・・・・・・・・


 北東大陸北部にある山を越えた場所そこには砂漠が広がり人など住めないであろう場所にひっそりと建てられたお墓があった・・・


「必ず敵は討つ!***の思いを踏みにじったトウマの奴に***が味わった苦しみ以上の苦しみを与えてやる・・・奴のそばにいる奴らも・・・奴を勇者と呼ぶ奴らも全てだ!」


 お墓に花束を添え日本人風の男は決意を再度確かめるように・・・


 お墓がなぜか泣いている様に感じているのは気のせいだろうか・・・


「***がそれを望まずとも俺には割り切ることなんてできね~よ。」


 男は踵を返すと1人砂漠の中へ消えていった・・・


・・・・・・・・・・・・・・・


 草木も生えない最北の大陸≪不毛の大陸≫そこには追いやられた悪魔族の居城があった・・・


 暗闇の中から無邪気な子供の声がする


「わぁ~やられちゃったよ亜人王」


 その言葉に答えるように女性の声がする


「奴は魔王の中では最弱だからね。」


 若い男性の声で


「でもあの魔核を破壊できるなんて1800年前の竜王みたいだね。」


 低く荒々しい声で


「竜王か・・・彼奴がいなければ俺様達がこんな辺鄙なとこに来なくても済んだんだ!」


 暗闇の中から声がするだけでその姿は見ることが出来ない。


 無邪気な声が


「でももうすぐさ!我らの王≪悪魔王≫様が目覚めるからね。」


 暗闇の中で4つの笑い声が木霊する。

デモニクス激闘編これにて終了となります。

次章は4月中旬ごろからUP予定です。

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