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ユグドラシル~剣と魔法と冒険譚  作者: あおい聖
デモニクス激闘編
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デモニクス戦役08

 スズカの指摘で奇襲を警戒していたルイン軍は、待ってましたとばかりに亜人王軍の奇襲部隊を包囲殲滅していった。


・・・・・・・・・・・・・・・


ゴブドーのもとに1体のゴブリンが走り込み


「ギャ!ギャギャ!」


「何!奇襲部隊が全滅だと!なぜだ地の利はこちらにあるはず・・・隠し通路も使っての奇襲だぞ?」


 ゴブドーは訳も分からずに両手を前で組、あ~でもない、こ~でもないとブツブツ独り言を言いながら考え込んでいた。


 なぜ動きが察知されたかと言うと単純であった。これが獣王軍であれば気づいたかもしれないスカウトバードを使って・・・そうスズカはビットを偵察に使い広範囲で警戒していたのである。それにより進軍位置がばれている奇襲など奇襲ではない。それを利用して包囲殲滅を行ったのである。


 ゴブドーは突入位置を変え計5度に渡り奇襲作戦を決行したが、そのすべてが察知され全滅してやっと気が付いたのである。


「くっ!向こうは何らかの方法でこちらの位置をつかんでいるのか。魔法か?・・・いやそんな魔力は感じなかった・・・ルイン軍と天魔王軍・・・!?ビットか!」


 気づくのが遅すぎたといえよう・・・敵軍は負傷兵は出したもののほぼ無傷であり、自分たちは半数を失ってしまったのである。戦力差は2倍・・・


 この日の戦いはこうして終わった。


・・・・・・・・・・・・・・・


 2日目


 ここで更に大きく戦局が動いた。昨日亜人たちが使った隠し通路を発見したことにより、連合軍は逆に奇襲をしたのである。


 コルトが叫ぶ


「皆の者亜人共を蹴散らせ!」


「「「わあああああああ!!!」」」


 カーナは指示を出す


「皆さん全力で魔法を打ち込みなさい!」


「「「おおおおおぉぉ!!!」」」


 隠し通路を使いコルト隊とカーナ隊の攻撃で亜人王軍は大混乱に陥った。


・・・・・・・・・・・・・・・


 それを正面から見ていたスズカは


「皆さん今です!突撃を開始してください!」


「「「はっ!」」」


 「ドドドドドド」と音を響かせながら連合軍全軍がゴブドー軍に向けて迫った。


・・・・・・・・・・・・・・・


 迫りくる連合軍を見ながらゴブドーは


「ここまでか・・・俺の盾と剣をもて~!」


「ギャギャ」


 ゴブドーは盾と剣を受け取ると


「全軍突撃~!!」


 と掛け声とともに迫りくる連合軍に対して自ら先頭に立ち突撃するのであった。


・・・・・・・・・・・・・・・


 ゴーレムを物ともせずに迫りくるゴブドーを見据えながらスズカは


「ロウハ!オウカ!あれ任せていい?」


 と振り向きながら控えていた2人に聞くのであった・・・

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