ギルド登録前編
ボクたちはスズカの案内の元無事「城塞都市ガードナ」につくことができた。
「まずは、宿を決めてしまおう。スズカお勧めの宿ってある?」
ボクの言葉にスズカは顎に手を当て
「ん~そうですね。ギルド公認宿の『止まり木』ですかね。値段も手ごろですし・・・私もそこです。」
「あにさま、そこにいたしましょう・・・いいでしょ?」
「ん…一緒」
2人が言ってきたので、
「じゃあそこにしようか。スズカ案内お願いできますか?」
「はい!こちらです。」
スズカに手を引かれ案内された宿は、造りの良い味のある宿だった。
スズカとはここで分かれ中へ入ると受付に居た女の子が
「いらっしゃい!とまりかい?それとも食事かい?」
「2部屋を『3人で1部屋で』お願いします。」
小首を傾げ女の子が
「?・・・1部屋でいいのかい?」
「はい!それでお願いいたしますわ」
・・・ボクは何も口を挟むことが出来ないでいると
「じゃあ1人1泊100b朝・夕の食事付きならプラス50bだよ」
「3人食事付きで450bこれでお願いします。」
ボクがそう言ってお金を渡すと
「はい確かに頂いたよ。じゃこれがカギだ、部屋は2階の204号室だから。」
「こら」
奥から出てきたちょっとふくよかな女性が受付の子の頭に拳を落とした。
受付の子は振り返り、ふくよかな女性に
「いった~い。もう母さん痛いじゃない!」
「母さんじゃない。店では女将さんって呼びな!それに説明不足だよ」
聞けば名前も記入していないし、説明不足だし、問題だらけだった。
貴重品は部屋に置かない事、体を拭きたければ桶にお湯を入れてタオルで拭くそうだとかお湯入りの桶は追加で1人50bだとか、食事の時間などの説明を受けた。なので追加で150b支払い桶をお願いした。
そうそう女将さんの名前がマーナさんで受付していたのが女将さんの娘のマーサだそうです。
部屋に入ると今は昼過ぎで夕食までまだ時間があるので、ギルド登録を済ませてしまおうという話になり、鍵をマーサに預けギルドへ向かうことにした。
ギルドの場所はスズカに聞いていたので迷うことなくついたが、思っていた以上に大きな建物であった。恐る恐る中に入ると時間的に人が少ないようで、すんなり受付につくことができた。ボクら確認した受付嬢が、
「ようこそ冒険者ギルドへ!本日は依頼ですか?」
「いいえ。登録をお願いします。」
「登録ですね。では簡易表示で『ステータスカード』を提示してください。」
ボクたちは言われた通りに提示すると
「皆さんお強いんですね。登録終了までこちらの小冊子をお読みお待ちください。」
待合スペースで小冊子を確認する。内容は以下の通りである。
≪冒険者ギルド≫
通称:ギルド
世界各国に統一した組織として存在し、どの国にも属さず中立的存在である。
加入資格は、それほど難しくなくLV5に達していれば加入することができる。
クラスはF>E>D>C>B>A>S>SS>SSS>EXとありDとB以上各クラスUP時には試験が存在するがクラスAまでは各支部のギルドマスターに裁量が存在する。
一般的にクラスDで一人前の冒険者として扱われ、ギルド公認宿ではクラスD一割引き、C二割引、B三割引き、A四割引き、S五割引、SS以上だと個室がただとなる。
書きたいことが多く前後編に分けました。