表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ユグドラシル~剣と魔法と冒険譚  作者: あおい聖
ルイン動乱編
59/240

謁見前編

 戦いが終結した翌日


 ルイン王都では勝利を祝い祭りのような状態となっていた。そんな中ボクたちは、今ルイン王城謁見の間に来ている。周りには福与かなエルフがちらほら見受けられ、ボクたちについて「冒険者風情が」「エルフではないのか?」「汚らわしい」など散々な言葉が聞こえてくる。


 しばらくすると玉座横の豪華な扉が開き、国王と王妃が入ってきて、玉座に座った。


「その方たちが此度の戦で活躍した者たちか?」


 国王ライナは右に控えている第一騎士団団長のバルドに聞いた。


「はい。天魔王軍コルト殿と同じくカーナ殿、そしてひと際若い者たちが今巷で噂の天魔の翼のメンバーキョウ殿、オウカ殿、ロウハ殿そして我が国の第一王女であらせるスズカ様・・・」


 スズカの名前が出ると文官がいる一団から「忌み子が」「国の恥さらしの?」など悪口が聞こえてきた。それを聞いたスズカの顔が少し暗くなったように思えた。そしてその声を遮るように、


「静まれ!発言を許した覚えなどないが大臣?」


 国王ライナは怒気を含んだ声で文官たちに問うた。それに答えるようにひと際太っているエルフが前へでて、


「これは失礼いたしました。バルド殿続きを。」


 ニヤニヤ薄気味悪い顔でバルドにさっさと紹介しろといった感じで促した。


「コホン。それではスズカ様方の後ろに控えている方々が疾風の牙のライゼン殿、リク殿であります。」


「うむ、此度は我が国をお救いいただき何とお礼を申したらよいか・・・本当に大儀であった。」


 コルトがお辞儀をして


「世界同盟の義務を果たしたまでのこと。」


 ボクもコルトさんに倣ってお辞儀をして


「天魔王国よりの依頼ですから。」


 ボクの言葉を聞いて大臣が怒鳴るように


「ぶっ無礼であろう!冒険者風情が!これだから下等な人族は!」


 ・・・はぁもしかしてこの大臣エルフ至上主義者ですか


「私は冒険者で、この謁見を辞退しようかと思ったのですが、そちらがどうしてもと言われるのでここに来たわけですが?」


 ちょっとイライラするな・・・スズカのことといい・・・歓迎されていないなら


「はぁ貴方は侮辱するために我々をお呼びになったのですか?そうなんですか?」


 大臣は少し狼狽えるような素振りを見せたが、すぐに戻し


「今回の件は我らのみでもどうにかなったのだ!」


 なんか怒りながら的外れなこと言ってきたけど?いいのかな?まぁ知~らないっと


「では今後一切我々の協力はいらないと?」


「無論だ!」


 へ~言い切っちゃうんだ


「それは私個人に対してですか?それとも私が属するすべてに対してですか?」


 このくらいいいよね?後でどうなっても知らないよ?さてどんな回答するかな・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ