ルイン平原の攻防06
ルイン平原3日目の朝
状況はボクが予想した通りに獣王軍はルイン王目指し突撃してきた。
ボクはこれに対してガーディアンを召喚して動きを止め、上空よりオウカのビット隊がああああ攻撃、後方よりルイン軍が魔法で援護といった形で徐々に魔物達を駆逐する。
しばらくするとスズカ達主力が敵側面を突き、混乱状態になったところで、敵後方よりコルトさんの部隊が強襲して包囲が完成した・・・
辺りを敵に囲まれながらガンドは
「くそっ!読まれていたのか!」
「ガゥ!ガゥガゥ!」
「このままでは包囲されるってか?そんなのわかってんだよ!ひとまず南の森まで退くぞ!」
「ガゥ!」「バウ!」
獣王軍は半数を失ったところで退却を開始したが、ルイン王率いる魔法騎士団が優秀なのか敗走する獣王軍に向けて遠距離から魔法で畳みかけ森の手前まで到着するころには100に満たない数となっていた。
ガンドは必至な表情で
「くそったれ!城まで退くしかね~か。」
そう言った直後に森から無数の矢が飛来して魔獣たちを駆逐していく・・・最後に残ったのはガンドと隊長かくのデスグリズリー1体、デスベアー1体のみとなり、そこへライゼンさん率いる部隊が森から出てきた。
ガンドは苦虫を噛み潰したような表情で
「へっ!罠にはまったってことか!」
その言葉にライゼンが
「そうなるな。」
「だが!ただでは死なねえ!貴様も道ずれだぁぁぁ!!!」
ガンドはミスリルアクスを渾身の力でライゼンさんめがけて振り下ろしたが、ライゼンさんの持つミスリルの太刀が紫色にバチバチ!と音を立てながら光だし、一刀目で斧を切り、二刀目でガンドを真っ二つに切り裂いた。
「ま・・・魔刃だと?・・・そ・れ・も・か・・・」
雷と言おうとしてガンドは絶命した。
「「「うおぉぉぉぉ!!!」」」
と辺りから勝どきが上がった・・・
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昼前に決した戦いであったため、更に言えば絶望的な戦いに勝利したため、各陣では盛大な酒盛りが夜遅くまで続いた。勿論ルイン王も城には戻らずに宴に参加するのであった。
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ルイン王城謁見の間王座で王妃レーナは
「それで戦はどうなったのですか?」
その言葉に報告に来た兵士は
「はっ!わが軍の勝利でございます王妃様!」
そして王妃の横でスズカによく似た女性レイナ第二王女は
「内容は?お父様は無事なのですか?どうなのです?」
慌てる娘を王妃レーナが
「これレイナそう一遍に聞いては兵も困ってしまいます。」
「御免なさいお母さま。」
王妃レーナは兵士に向き直り
「それでどうなのですか?」
「はっ!当初獣王軍1000に対しわが軍は300圧倒的に不利な状態から始まり、ルイン平原中央の橋を守ることを第一に考えこれに当たりました・・・」




