ルイン平原の攻防04
ルイン平原2日目
獣王軍652に対してルイン軍243、天魔王軍290後方にキョウ率いる天魔王軍270
獣王軍は散発的に部隊を繰り出しルイン軍を誘い込もうとするが、天魔王軍と連携し誘い出しの部隊を殲滅し徐々に獣王軍を減らしていった。
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昼過ぎドワフロトへ続く旧道でボクは
「スズカはうまくやっているみたいだね。」
ライゼンさんはボクの独り言に
「はっ!そのようですな。我々はいかがいたしましょうか?」
「ん~そうだね、ライゼンさんとリクさんの部隊は南部の森に潜み待機、敗走する獣王軍の殲滅に当たってください。ボクとオウカはスズカに合流後敵本陣に攻めたいと思います。」
ライゼンさんの隣に控えていたリクが
「はい、分かりました。しかしながら攻めるのは明日がよろしいでしょう。」
リクさんの言葉にボクは
「リクさん理由を聞いても?」
「はい、理由といたしましては殲滅するにあたり万全の布陣を布かねばなりません。そのお時間をいただきたく存じます。」
「それならば、了解です。攻めるのは明日にしましょう。」
ライゼンさんも気を引き締め
「はっ!」
こうしてボクたちはスズカのいる丘を目指し動き出した。
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ルイン平原南部中央の丘のガンドは荒れていた
「くそったれが!誘い込む前に全滅じゃ話になんね~んだよ!」
「ガシャン!」「ギャウゥ~ン」
ガンドは目の前のテーブルをひっくり返して部下にぶつけた。
「昨日北の空が赤く燃えてるってこた~亜人王軍は順調ってことだ!それにこっちに天魔王軍の主力が来たってこた~グエンのやつは遊んでいるに違いね~んだよ!」
「クゥ~ン」
「バウワウ!」
「ああ~ん?ルインの王が出てきているんだからそいつだけでも殺っちまえって?・・・それしかね~か。野郎ども明日総攻撃かけるぞ!」
「ガウ!」「バウ!」
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ルイン平原南東の丘天魔軍本陣テント内
スズカたちは明日に備えて軍議を開いていた。そこへ
「お疲れ様ですみなさん。」
と言ってボクが入るとスズカが
「キョウ!お疲れ様です。」
「「「お疲れさまでありますキョウ様!」」」
「ん。お疲れ~」
とロウハは眠たそうに眼を擦りながら挨拶した。
ボクは徐に話を切り出した
「明日のことなんだけれどいいかな?」
その言葉にコルトさんが
「はっ!明日はこちらから打って出る予定です。」
「布陣は?」
今度はカーナさんが
「こちらになります。」
そう言ってテーブルに置かれた地図を指し、カーナは
「正面をスズカ様とロウハ様並びにルイン軍、西よりコルト殿、東よりルイン国王軍と私で攻める手はずとなっております。」
ボクは先ほどまで調べていた情報と照らし合わせ少し修正を加えた。




