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ユグドラシル~剣と魔法と冒険譚  作者: あおい聖
冒険者編
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出会い

 ボクたち3人はようやく森を抜けようかとした時に戦闘と思しき音を聞き取る。


「・・・戦闘だね。ロウハどこか分かる。」


「ん、向う」


 街道へと続く道ではなく別方向をロウハは指さした。


「行ってみましょう。あにさま何か情報が手に入るかもしれません。」


 オウカが提案してきた。そうボクたちは町の情報が一切ないのだ。森では自給自足でしたしね。ボクは頷き、それを合図とするかのように音のする方へ走り出す。


 しばらく森を抜けるとゴブリン2体とエルフの少女が1人で戦っていた。ボクはすぐさま状況把握に努めて、


「まずいね。あのエルフの娘・・・」


 一瞬悩むが情報が欲しいので助けますか


「2人とも、あのエルフの娘を助けるよ」


 と言いながらボクは鞘から2本のショートソードを抜き駆け出す。


 ゴブリン達はボクたちに気が付き「ギョ」とした顔になるが気にせずスキル≪魔闘術≫を発動させエルフの娘を背に庇いながらゴブリンと対峙する。


 ボクが1体のゴブリンと戦闘に入ると、もう1体のゴブリンに向けてオウカが魔法を放つ。


「光よ、矢となりて敵を貫け『ライトアロー』」


 光の矢がゴブリンに命中し怯むと、そこにロウハが殴り掛かる


 「ビュン」と言う音と共に目の前をこん棒が通過する。おっと向うを気にしてる暇は無いようだ集中しないと


 ボクは目の前のゴブリンに集中しした。


 ・・・所詮ゴブリン内容はオウカがけん制で魔法を打ち込み、素早さで勝るボクとロウハがそれぞれにとどめを刺した。倒した瞬間ボクたち3人は光に包まれる。LVが上がったようだ。


 エルフの娘も光に包まれているからLVが上がったのだろう。気が抜けたのかその場で座り込んでしまっている。


 ボクたちは討伐部位である耳を切り落とし、お腹を割き魔石を取り出す。それらを持ってエルフの娘へと近づきボクは、


「大丈夫ですか?」


「・・・はっはい。大丈夫です。危ないところを助けていただきありがとうございました。」


 初めキョトンとしていたエルフの娘が慌てて答えた。


「どういたしまして、ボクはキョウ。でこの子が」


「オウカですわ」


「こっちの子が」


 ボクの背から顔を出し


「・・・ロウハ」


「あっ私はスズカです。」


 話を聞くとスズカはパーティーに入れてもらうために薬草を採取に来たのだが突然ゴブリンに襲われたということらしいが、もうだめかと思ったところにボクたちが来てくれて本当に助かったと何度もお礼を言われた。


 それから色々なことを話ながら町へ行き「ステータスカード」を見せ町へ入るとスズカは振り返り、ボクたちの前へ来ると


「ようこそ城塞都市ガードナへ」


 と満面の笑みで挨拶してきたので、ボクたちは互いの顔を見合わせ、誰ともなく笑いあった。

本編スタート&ヒロイン登場です。

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