襲撃02
天魔の古城訓練所、兵士が慌ててボクのもとへ走ってきた。
「どうかしましたか?」
「はっ!斥候の知らせではスカウトバード100体がドワフロトへ進軍とのこと。」
思ったより早いですね。あれから3日しかたってませんけど・・・
「ありがとう。」
報告を聞いていたボクにオウカが話しかける
「どうなさいますか?あにさま?」
「そうだね・・・リリア怪我をした兵士たちはどんな状態ですか?」
ボクは後ろで控えていたリリアに声を掛けた。
「ほぼすべての兵士が完治したとの報告を受けております。」
「ニーナ飛空艇の状態は?」
「あとは、積み込みかな?2時間ほどで終わるって言ってたからそろそろ終わるんじゃないかな?」
話をしているとリムドさんがこちらへ歩いてくる。
「キョウ様飛空艇への積み込み終わりました。あと姉上にクルス代表議会議長の紹介状を持った方がお見えです。」
報告を聞いたボクは
「リムドさん、リゲンさんの部下を飛空艇で魔人の砦へ急いで送って、あとフォルト老にも行ってもらって、獣王が動いたから急ぎでお願い。」
「はっ!」
「リムド客って応接室かな?」
「はい姉上。」
「そう。」
そういってリリア達は訓練所を後にした。リリア達の背中を見ながらニーナが
「大丈夫かなドワフロト?」
その呟きにスズカが答える
「そう簡単には落ちないと思います。それにリゲンさんとフォルトさんが行けば大丈夫だと思うよ。」
「そっか・・・」
「さてと、ボクたちも動くよ!飛空艇が戻り次第ルインへいくよ。」
「ん。わかった。」
ロウハの返事と共に皆訓練を終わりにして、出発の準備に向かった。
・・・・・・・・・・・・・・・
応接室、ガチャリとドアが開きリリアが室内へ入ってきて、リムとミリスの前で、
「初めまして天魔の古城城主代行リリアです。」
リムとミリスが立ち上がり、
「お初にお目にかかります。ビースガルド王国独立大隊所属リム・ガーランドですわ。」
「同じく自分はミリス・ファーガンであります。」
リリアはソファーにかけ座るようにさとすと、リムたちはそれに従い座るとリリアが
「それでビースガルドの方がどういったご用件でしょう。」
リムはそこで今回の訪問の件である魔王復活について話した。
「それは・・・キョウ様と同じ考えの方がいるのね。」
その言葉にリムは驚きつつも
「それはどういったことでしょうか?」
「そうですね。そのお話しの件推測の域を出ていませんが、可能性はかなり高いかと。」
その言葉にミリスが反応して
「それはリリア殿、何か核心でもおありなのですか?」
「核心ですか?そうですね・・・獣王が動いたと言えばわかりますか?」
「「な!」」
リムとミリアは立ち上がりそうな勢いで驚いた。




