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ユグドラシル~剣と魔法と冒険譚  作者: あおい聖
拠点攻防戦編
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ゴーレムクリエイター03

 今ボクらは、フォルト老の屋敷の中にいる。テーブルを挟んで向かい合わせに座り、紅茶を飲みながらくつろいでいる。まだ状況が掴めていないフォルは


「お爺様!どういうことですか!この者たちと呑気にお茶など!」


 ヤレヤレと言った感じでフォルト老が


「コレコレ客人に対して失礼であろうのうフォフォフォ。」


 手招くような仕草でウコンさんが


「そうでんな話もまとまったちゅうことだし落ち着きぃな。」


 フォルは急に立ち上がり


「今我々が置かれている状況が分かっているのですか?貴方方わは!」


 ・・・?もしかして彼だけ話が通じていない?


「誤解とはいえ天魔王様に敵対してしまったんですよ?誤解を解こうにもガンゼン達が邪魔するでしょうし何か・・・あ~どうしたらいいんだ。」


 やっぱり・・・はぁ


「フォルト老。」


 フォルトはヤレヤレといったように両手を上に上げ首を振り、


「コホン!フォルやお前さんには紹介していなかったんかのぉ?」


「何ですか?お爺様・・・」


「こちらに居られるキョウ様が・・・」


「キョウさんがどうしたのです?」


「今代の天魔王様じゃ!ニカッ!」


 ・・・ニカッ!って声に出して・・・はぁフォルは顎が外れた様に口を開け驚いてるし・・・


「なっなっなっ!」


「自己紹介がまだでしたか、ボクはルディス様より天魔王の座を譲られ、新たに天魔王となったキョウです。よろしくお願いしますね。」


 ・・・あれ?みるみる顔が青くなっているけれど?しばらくしてフォルは、急に動き出したかと思うといきなり土下座をして


「申し訳ございません!知らぬこととはいえ数々のご無礼何卒ひらにひらにご容赦のほどを!」


 あらら・・・どうしようかとフォルト老を見ると愉快なものでも見るように笑っていた・・・はぁ笑い事じゃないんだけど・・・これどうすれば・・・


「面を上げてください。ボクは気にしませんから。」


 そう言っても中々面を上げてくれなくて苦労したよ・・・


 ティーカップのお茶をすすりフォルト老が、


「さて今後の方針何じゃが。」


 スズカもようやく緊張が解けたのか


「あっはい。残り2つの部族をどうするのかということですよね?」


 スズカがボクの方に顔を向けたので


「えぇそうですね。クラマさんの報告ではガンゼンの後ろに天魔王を名乗る者が控えているってことだったけれど、フォルト老は何かわかる?」


「うむ。・・・わしも正体まではつかめておらなんだ・・・故に主力を展開はせなんだのだがな・・・」


「へっ?」


 フォルが不意に変な声を上げたので、オウカが


「あなた気が付いておりませんでしたの?いくらリゲン様がお強いからってフォルト様のガーディアンをもってしては守れませんわよ。」


 ・・・更にフォルが驚いている・・・え~と自軍の戦力だよね?把握してないの?・・・はぁ

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