ゴーレムクリエイター01
今回の防衛線でボクたちは報酬としてボクが5gそのほかのメンバーが1gのお金を貰って、その他にラウンドドラゴン4頭を貰った。
≪ラウンドドラゴン≫
地竜の亜種で軍馬の3倍のスピードで2倍の持久力を誇る。飼いならせる中では地上乗馬系最強である。基本的には将軍や軍上層部、精鋭部隊以外には乗馬できない。
しかしながらオウカとロウハがそのままでは乗れずに、またニーナの分がなかったため特注の馬車を買うこととなった。そんなわけでボクとスズカがそのまま乗馬して、2頭をつないだ馬車に残りのメンバーとウコンさんが乗り、ガードナでボクたちが係ってきた人たちに見送られながら出発した。
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レームの村
戦いに赴いた者たちが帰ってきていた。長代理を務めていたフォルが
「お爺様。お帰りなさいませ。ご無事で何よりです。」
少し幼さの残る青年が代表して挨拶をした。
「フォフォフォ今帰ったぞ。皆も息災で何よりじゃ。」
「しかしお爺様達がいて負けてしまうとは・・・」
「・・・そのことなんじゃが、ガンゼンめに一杯食わされたわ。」
戦いに赴いた者も出迎えた者も困惑した声でざわめき立った。
「と申されますとどういうことでありましょうか?」
フォルは、皆を代表するようにフォルトに疑問をぶつけた。
「ふむ。守護の一族が天魔王様に逆らい入城を拒否したことが発端と聞いておったんじゃがな・・・あと一息で落とせるというところでな・・・わしが作ったガーディアンが出てきおった。」
「天魔王様に献上した白騎士と黒騎士のガーディアンですか?」
「うむそうじゃ。あれは天魔王様か天魔王様がお認めになった者以外に使うことはできん。」
「ではガンゼンの方が裏切っていると?」
「そういうことじゃな。さてどうしたものかのぉ」
フォルトは困った顔で空を見上げた。
「お爺様。ここは守護の一族に詫びを入れて許しを請うのが筋かと。」
フォルトは苦笑いしながら
「わしのゴーレムでかなりの被害が出ておるからのぉ・・・誰が使者に行くとしても命がけじゃわ。」
「でしたら私が行きましょう。」
「ふむしかしな・・・ガンゼンが何かしてこないとも限らんからのぉ・・・はぁこまったわい。」
皆の間で重い空気が流れる。そこに突如ファーンファーンファーンと警報が鳴り響いた。そして兵士が入ってきて、
「ガードナよりラウンドドラゴンの馬車1台とラウンドドラゴンに騎乗した騎馬2騎が村へ向けて接近中であります。」
「ここで来訪者か・・・吉と出るのか、凶と出るのか・・・」
「お爺様・・・」