表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ユグドラシル~剣と魔法と冒険譚  作者: あおい聖
プロローグ
3/240

天魔の泉編

≪天魔の泉≫

 魔法国家ルインの山間地近くの「天魔の森」や「迷いの森」と呼ばれる森の中にある泉


≪魔法国家ルイン≫(旧名:天魔信仰国家ルイン)

 エルフ族が収める国、創世60年の亜人王戦役にあるエルフ族の国

 エルフ族の国と言っても閉鎖的でなく他種族にも寛容であるが、貴族の一部ではエルフ至上主義者がいる。


 光が収束するとそこは建物の中であった


(ここはどこ?)


キョウはあたりの気配を探ろうとすると突然後ろから


「ようこそ天魔の庵へ。」


 キョウが振り向くとそこには、美しい天人族の女性がいた。


「天魔の庵?…貴方は誰?」


 ボクがそう訊ねると、女性はハッ!となり


「申し遅れましちゃ……申し遅れました。わたくしは天魔王妃セリカです。」


 この女性はセリカさんというらしい………聞き捨てならない単語があったような…


「私はキョウ・スメラギと申します。」


 とボクが挨拶するとパァと笑顔になり


「はい、存じ上げています。わたくしが見つけて召喚したのですから。」


(え?召喚ですか…しかも見つけて…何をやらされるのやら)


「私は、何かやらされるのでしょうか?それと元の場所に帰れるでしょうか?」


 取り敢えず聞いてみることにしたけれど、セリカは暫し考えたのちに


「大変申し訳ないのですが、帰るのは無理です。」


 本当にすまなそうな顔で誤ってきた。


「そうですか……」


「キュウキュ」「ワンワン」と足元から鳴き声がするので下を向くとそこには、虹色に輝く龍と虹色に輝く犬?いや狼が足にすり寄っていた。


「えっ?」


 ボクは声に出して驚いてしまった。


「あらあら、まあまあ、やっぱり」


 セリカは自分の手のひらを合わせ可愛らしく微笑んでいる。


「え~と何がやっぱりなのでしょうか?」


 と尋ねると


「あのですね、貴方にこの子たちと共に暮らしてほしいの」


(全く回答になってない)


 とボクが考えていると不意に


「それでは答えになっておらんよ。」


 声のした方に視線を向けるとそこには、エルフ族の男性がいつの間にか佇んで居た。


「あら、あなたお帰りなさいませ」


 セリカは微笑みながらその男に挨拶した。


「うむ、ただいま帰ったぞ。それと初めまして少年、わしは天魔王ルディス・ファクトじゃ」


(天魔王ですか、魔王ですか、殺されてしまうのですかボク)


「殺したりせんよ。」


(心が読めるんですか…はぁ)


 それからルディスの説明だと、ボクはこの子たち神龍族のオウカと神狼族のロウハの守護者に選ばれたらしいこと。この子たちと共に旅をして成長させること。旅に出るまでここで修行させられることが決まったらしいです…拒否は認められないそうです…えっ?言葉遣いが「私」から「ボク」になっているって?「ボク」が素ですよ全く…


(これからどうなるのかボクは先が不安しかありませんよ全く)

セリカさんは出来る子ではなく天然さんです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ