使い魔契約01
キョウたちが宴を楽しんでいるころ・・・ガードナ南部にある古い古城・・・ここで今魔族同士の戦いが繰り広げられていた。古城を預かるリリアは
「みんな絶対にここを守るわよ!」
「しかし姉さん!このままじゃ全滅しちゃうよ・・・」
リムドの言葉で辺りを見渡すと、そうここには、傷つき満身創痍といった者たちしかいなかったのだ・・・リリアは、唇をかみしめながら1年前の主との出会いを思い出していた。
・・・・・・・・・・・・・・・
私は、美しい少年の前で跪き、男の子に美しいって表現があっているのかわかりませんが・・・
「お初にお目にかかります。新たな天魔王様。この城の管理を任されております族長リゲンが娘リリアと申します。このたびはリゲンの命に従いあなた様の使い魔となるべく参上いたしました。」
「・・・あのリリアさん。ボクは別に使い魔契約をしなくてもいいと思うのだけれど・・・」
「いいえ、私のことを思ってくださるのなら契約してください。してくださらないと私のみならずに、家族にまで迷惑が掛かってしまします。」
「・・・わかった・・・それで契約ってどうすればいいのかな?リリアさん。」
「リリアと呼び捨てでかまいません!契約はあちらの部屋にある魔法陣を使い契約いたします。」
「・・・はぁリリア。じゃあボクも天魔王じゃなくキョウと名前で呼んでほしいのだけれどいいかな?」
「分かりました。キョウ様!」
そういって立ち上がり私はキョウ様を契約の部屋へ案内をして、徐に服を脱ぎ始めた。
「なっなんで服を脱ぐ必要があるの?」
キョウ様はお顔を真っ赤にしながらお困りになっている・・・ちょっとかわいいかも・・・
「え~と///服を着ていては、契約の障害になってしまいますから・・・出来ればあまり見つめないでいただけると嬉しいです///」
そんなこと改めて言われたら私まで恥ずかしいじゃないですか///
私はそれから恥ずかしさのあまり動作がぎこちなくなり遅れましたが、何とか準備を整うことが出来ました・・・あとは
「キョウ様そこの魔法陣へ血を1滴たらしてもらえますか。」
キョウ様は魔法陣の一部を指さし、
「これ?」
「はい。お願いします。」
キョウ様は儀式用に用意された短剣で手を傷つけポタポタと血をたらした・・・え?
「あっあのキョウ様・・・」
そう言いかけると同時に魔法陣が発動して・・・
「あっ///・・・うん///・・・」
床に描かれた魔法陣が私に絡みつき溶け込んでいく・・・
「あっあん~~~///」
新章突入です。