防衛戦01
それなりと言ったが、ボクはかなり頑丈に出来ていると思っている。なぜなら木材を仕入れに行ったときに、ドーパンの鉱山職人の親方に会い、木材の使い道やこの町を守るためにゴブリンを迎え撃つ事を伝えたら、是非とも協力させてくれと言ってきたので手伝ってもらったのだから・・・それにドーパンへ来るときに一緒だったランクDやEの冒険者たちも自分達の街だからと言って見張りを買って出てくれた。
そして完成したのがこの陣であるが、もはや砦と言ってもいいほどの出来になっている。
その次の日にゴブリンの部隊の襲撃を受けた。ゴブリンジェネラル率いる100体ほどのゴブリン達である。戦闘はボクたち『天魔の翼』と『ホワイトキャット』を中心に防衛線を展開する。
「ああもう、きりがない!サリア!ジェネラル狙えないか?」
「無理!ダメージが入んない!」
「どうすんのさ!ミリねえ!」
ミリアはゴブリン達を切り捨てながらボクの方を見る
「なんかないかい!」
ゴブリンソードを切り捨てながらボクは、
「ホワイトキャットのメンバーだけでどれくらい持ちこたえられますか?」
「回復役にスズを残してくれれば、10分はもつ!」
「分かりました。オウカ!ロウハ!ジェネラルを討ちに行くよ!スズカはここで皆の援護をお願い!」
「分かりました!あにさまお供いたします。」
「ん、兄さん了解。」
「こっちは任せて!だから無茶しないでね。」
「分かってる。皆ここお願い!」
「「「「おう!」」」」
皆の返事を聞いてボクたちは突撃した。最初にオウカが魔法を打ち込み、ロウハが≪空歩≫を使い川の上を駆け抜け背後より攻撃を仕掛けることにより混乱する。混乱している間にボクとオウカが橋を渡り、ジェネラルの前へ出る。
ジェネラルの前へ出ると護衛のゴブリンナイト2体が向かってくるが、スキル≪魔闘術≫を使い7連撃により1体を倒すと、もう1体をオウカとロウハのコンビネーションで倒していた。それを見ていたジェネラルが逃げようとしているので、ボクは、
「光よ、矢となりて敵を貫け『ライトアロー』」
魔法を打ち込み、動きを止め追い付くことに成功する。
「ギャギャギャ!」
ボクに対して部下のゴブリンをけしかけようとするが、オウカとロウハによって阻まれる。
「もう逃げられないよ!」
とボクが声を掛けると
「ギャギャ!」
と叫びながらボクに突進してくる。
「遅い!」
ザシュ!すれ違いざまに胴を剣でないだ。
「ギャギャー!」
そこからボクは、舞うように双剣をふるい、一方的に切り刻みはじめた。
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