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青春謳華  作者: 桂木 景
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文化祭前日

今日は文化祭前日。

クラス一同ビラ撒きに励んでおります。

特にメインとなる俺らは5人揃って駅前で笑顔振りまきながら、ビラ撒いてます。

どうやら、若い子は俺たちのことを知っているようで、しきりに握手を求めてきたり写真撮影を強行してきたりした。

特に遠坂の知名度は凄まじく…(といってもやはりトップアイドル)

男達に絡まれることがしばしば…。その度に俺と隆史が救出を試みる状況がループの様に続いております。


と、目の前に止まるのは一台の車。もしやと思い警戒していると…やっぱりテレビ局の連中。

あのうざったいリポーターの姉ちゃんがコッチに向かってくる。

「今噂の、泉ヶ丘高校軽音楽部、EDENの皆さんです。」

撮影許可してないのに堂々と取材を始めるリポーター。

「こんにちは。今、なにをしているんですか?」

テレビ局の連中が来ているので何事かと人垣が更に膨れる。

「明日学校の文化祭なので宣伝にビラ撒きしてたんですよ。」

むすっとして答えない俺の代わりに隆史が愛想良く答える。

「文化祭と言えばゴールデンの某音楽番組が取材に来られるそうですね。」

「えぇ、全国大会でオファーが来たんですよ。」

「緊張したり不安になったりしませんか?」

「国ではあんまり緊張しませんでしたが、撮影当日は緊張すると思いますよ。」

「メジャーデビューするって言う話もあるようですが。」

「その辺の話は俺たちまだ高校生なので決めかねています。」

「将来はやはりこのメンバーでミュージシャンになられるんですか?」

「僕個人としてはこのメンバーで歌って行けたらイイと思っています。」

「貴重なお時間ありがとうございました。宣伝の方、頑張って下さいね。以上、現地の藤原でした。」

そうか、この姉ちゃん藤原って言うのか…。あとで柳にチクってなんとかして貰おう。

強制的に行った撮影が終わっても礼一つ言うことなく帰っていった。まったく、失礼な奴らだぜ。

とたんに人垣が俺たちの持っているビラを奪い始めた。どうやら、こいつら来る気まんまんらしい。少しでもテレビに映りたいっていう野次馬根性全開だ。


ダンボール箱1箱あったビラは瞬く間に無くなった。これを良いことに学校に帰還。

しかし、校門の前では野次馬達がウロウロしていたし、別のテレビ局の連中もいた。

ここは…こういう非常事態は…。

無断で帰宅するに限る。

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