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青春謳華  作者: 桂木 景
43/50

新学期

新学期そうそう、下駄箱の中には大量のラブレター。

それもどれも同じように夏の大会で惚れてしまった、っていう内容。ただ、友達に自慢したいが為のラブレターだと判断し、即ゴミ箱へ。

「なんだ、やっぱりお前も貰ったのか。」

後ろを振り向くと隆史。

「だな。お前の方も?」

「あぁ。今朝から追っかけがひどい。テレビ局の奴らまで来る。」

「お前はイケメンだからな。」

「お前は不愛想だからな。」

「不愛想で悪かったな。」

「そんなお前でも告られるんだから、世の中分かったモンじゃないな。」

「なに先輩風吹かしてんだよ。」

「だって、こういうの初めてなんだろ?小谷くん。」

「お前だってテレビ局の連中にまで追われるのは初めてだろうが。」

「それはそうなんだけどね。」


「コラコラ、いつまでしゃべってるんだ!!とっくにチャイムは鳴ってるだろ!!ちょっとテレビに映ったからって調子に乗ってるんじゃないぞ!!」

新学期そうそうの篠山…。マジキモイ。

てか、夏の間にハゲが進行したんじゃないのか?ほとんど…いや前面髪の毛がないぞ!

「さっさとすわらんか!!」

ったくウルセーな。

俺はしぶしぶ自分の席に着いた。隣の女子を見ると顔を真っ赤にして俯いている。

「さてさてさて、早速だが文化祭の出し物を決めなくちゃならん。なんか意見あるか?」

そういいながら篠山は黒板に教師とは思えない案を書きやがった。


メイド喫茶♪


「………。」

教室内のテンションがじょじょに上がっていったのに一気に−180℃の極寒に突き落とされた。

「ん?意見がないならコレで決定にするぞ。」

どうもコイツには羞恥心というものが無いらしい。

とたんに女子が手を挙げる。

なるほど、余程嫌なのか…。

「お前。」

4ヶ月たつのに未だに名前覚えてないのかよ!!

「EDENの皆さんの野外コンサート。」

ふ〜んコンサートねぇ…。

「ってちょっとまったぁああああ!!!」

普段愛想の無い俺が突然叫んだのに驚いたのか、クラス全員(隆史&遠坂&如月除く)が俺を凝視した。

「部活でやるから、却下。てかギャラもねぇのに炎天下の中やりたかねぇ。それに面倒くさい。」

「お前一個人の意見なんぞ反映されんわ!それに遠坂の美声を聴く機会が減るだろう!!」

うは…本音でたよ本音…。遠坂嫌そうな顔してるし…。

「他にないか?」

「ハイ。」

↑俺

「まだあるのか?」

面倒くさそうにいいやがって(怒

「焼きそば・たこ焼き・ラーメンの屋台・その他食い物屋。」

この辺りが一番妥当だろう。

ん???篠山の奴、なに考えてんだ?

「悪くない…、遠坂の接客姿も悪く無いぞ…。」

なにボソボソと危ないこと言ってんだよ。こいつ本当に教師か?

「お前の意見は保留にしておこう。」

そういって黒板に飲食店と書いた。

「他に…。」



1時間後、大議論の後クラスの男子は女子に言い寄られて俺たちの野外ライヴに賛成して…orz

言わなくても分かるよな(涙

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