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青春謳華  作者: 桂木 景
3/50

カラオケ

日曜日。カラオケ当日。


「チース。」

「遅いぞ、陽介!」

「齊藤くん、オハヨ。」

「西城さん、おはよう。」

なんなんだアイツのあの変わり様は。

「如月おはよ〜。」

「ようちゃん、オハヨ。西城さんもおはよう。」

「如月さん、西城さんじゃなくて明日香でいいよ〜。他人行儀じゃん。」

「え?!でも…。」

「西城がそう言ってるんだから、それでいいんじゃないか?」

俺は援軍を出す。

「陽介もいうまでも西城とか言わない!ちゃんと明日香って呼んでよね。」

「いや…その…。」

如月の普段の気持ちがよ〜く分かるぜ…。

「まぁまぁ、立ち話もなんだからさっさと入ろうぜ。」

こういう時は隆史の奴、役に立つな。

「そうだね。今日はイッパイ歌っちゃおう!!」

「如月、行くか。」

「うん。」


俺たちは部屋に入った。予め隆史の奴が予約してたみたいで広くてイイ。

「さてと、ピザとポテトと…。西城さん何飲む?」

隆史の奴、妙に手慣れてやがる。さっさとオーダー出しちまった。

「そうだねぇ…。紅茶☆」

「りょーかーい。如月は?」

「オレンジジュースで。」

「はーい。…注文もしたことだし、歌いますか。」

「ちょっと待てぇえ!!俺のはどうした??」

「え?あ、なんだ。いたのか。初めからそう言えよ。」

隆史の奴、完全に調子のってやがる…(怒)

「アハハ。二人っていつもそんな調子なの?漫才みたいじゃん。」

「齊藤くん、今日はやけにテンション高いね。」

「そうか?で、陽介はコーラだろ。もう頼んでるって。」

チッ。点数稼ぎしやがって。

「じゃぁ、初めは西城さんから〜。」

「ん〜じゃぁ…ねぇ…。」

西城が選んだのはキューティーハニーだ。んじゃ、俺もアニソン路線で突っ切ることにするか。

俺たちは散々アニソンで盛り上がって、結局夕方まで歌い通しだった。


「明日香さん、もう歌えません…。」

「何いってんの?これからだよ。って陽介まで倒れてるし。」

テンション上げすぎた反動だろうか。西城の異常にまで上がったテンションに付いていけず、ダウンしてしまった。

「西城…もう無理…。喉痛いわ。」

「しょうがないな…。最後に一曲だけ。ね?」

「一曲だけだからな…。」

西城のいたいけな瞳に勝つことが出来ず、俺は気力を振り絞って歌うことに。

「じゃ、チェリーね。」


西城と最後に歌ったチェリー。喉がつぶれてしまって声が満足に出せなかったけど、最高のデュエットだった。

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