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青春謳華  作者: 桂木 景
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告白

「俺は西城のことが好きだ!!」

校舎裏で俺は中学一番美女、西城さいじょう 明日香あすかに告白した。

「まぁ、予想はしてたんだけど。」

え?いきなりこういう展開ってアリ?

「俺じゃダメかな?スポーツも人並みに出来るし、頭も悪くないと思うんだけど。」

「ん〜どうしよっかなぁ〜。」

西城は焦らす、焦らす、焦らす。

俺は耐える。耐える。耐える。

「そんな目でみないでよ〜。仕方ないな。付き合ってあげるよ。」

「おっしゃぁあああ!!」

「でも私、君のこと良く知らないし…。」

「俺、小谷陽介。」

「西城明日香です。それじゃぁ明日から一緒に登校しようか?」

西城さんから誘ってくれるなんて、俺もう幸せ。



というわけで翌日。

俺は西城と仲良く(?)並んで登校しているのだった。

「誰?あの隣のダサイ男。西城さんと釣り合ってないよ。」

「アイツもしかして俺の西城さんと付き合ってるんじゃ無いだろうな?」

「俺西城さんと一緒に登校してぇよ。」

「コロス、コロス、コロス。」

なんか周りの視線が痛い。

「雰囲気悪くない?」

何を話して良いか分からなかった俺は適当なことを言ってみた。

「え?そうかな?いつもと同じだよ。陽介、私と一緒で緊張してるんじゃない?」

え?今なんて?陽介?もしかして下の名前で呼んだ???

「今、下の名前で呼ばなかった?」

「呼んだよ。なんか変だった?」

めっちゃ嬉しいです!!

「おい、陽介!ループ×ループの新曲でたぞ!って西城さん?!」

「オッス!」

敬礼して挨拶している姿はなんと言えばいいのやら…愛くるしいぜ。

「なぜに陽介と西城さんが?!もしかして二人付き合ってる?」

茶髪でちょっと格好いいからって隆史たかし!恥ずかしいこと聞くんじゃねぇ!周りのギャラリーが耳を澄ませてるじゃねぇか!

「そうだよぉ。私たち付き合ってるんだぁ。」

カチーン。絶対零度に突入しました。

「マジで?」

「マジだよ。俺が西城と付き合って悪いかよ。」

「だよねぇー。そろそろ急がないと二人とも遅刻しちゃうぞ。」

西城は俺たちを置いて先に歩き始めた。

「おい、隆史行くぞ。西城に置いてかれちまう。」

俺は依然と固まったままの隆史を置いて、西城と一緒に校門を潜った。

「それじゃぁ、お昼休みでね。屋上でまってるよ♪」

かわいく手を振って2組の教室に西城は消えていった。


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