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英雄気取りの三番目  作者: 工藤ミコト
第十二章【英雄の再誕】
188/301

予告 【第二部】


「アハアハ、僕ちゃんは元帥だからねぇ」

クズが多く、なればこそそれが正しいと。


「僕は君の言葉に応えることができません」

侍は言う。己の歩みを止められぬが故に。


「この部屋はリュウの部屋なんだ!」

誰が為に泣く、その瞳は守りの瞳で。


「【アルテミス】も堕ちたものだな」

堕ちた貴族と、噛み合わぬ歯車。


「死んでいる人を生きていることにするなんて、あんまりだよ」

埋めようのない、空いた穴。


「みんなのアイドル、キャンディちゃんで~す」

揺れる猫耳、踊る少女。


「言うなれば、第二の英雄か……」

誰もが知る英雄譚の秘密。


「俺はフェルマ・クオルト。こいつらの先生だ」

立ち上がるのは意外な人物。


「ふざけた話ッスね。因果的なものかな」

隊長は座り込む。


「レイドバトル、そう言えば想像しやすいんじゃないかしら?」

訪れる勝負の刻に、欲しいものを見つけだす。


「イイねあんた、高く売れるよ」

出会いは、命と金が絡み付く中で。


「俺の名前はシン。さあ言え、【バッドエンド】の在処を」

闇は動き出す。


「剣を掲げろ魔を示せ! 掴む勝利を疑うな!」

その意思をぶつけるべく。


「未来を託されたのは君達じゃないのかい?」

動き出す人間国崩。


「姫は世界を救いたいかい?」

二十年の真実。軌跡は簡単に見えている。


 この世界は数えきれない程の魔法で満ちている。この世界は魔法で形作られている。そんなくだらない魔法というものができることと言えば、目の前の石ころを拾うことくらい。

 夢も希望も、儚く散る魔法のようにしか見えない。ちっぽけな力さえ、世界には止めどなく流れてしまう。

 そして少年の言葉は、聞こえなくなった。

──だから。

 止まっていた時間が動きだし、世界は破滅へと向かい出す。それは、再びという言葉を添えられて。あの頃の微笑みはもう消え失せた。届かないから、また笑いたいから、貴方の想いを探しにいく。


『俺は英雄を気取ってただけなんだ』


 その言葉を思い出しても、『本当の強さ』はわからない。



──英雄気取りの三番目【第二部】2016,06公開──


 

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