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2人の関係を…。友紀はこのまま…。千尋は…。すみれちゃんは…。

~第45話~


千尋と娘すみれちゃん、

友紀は車に。

普段乗りの箱バン。

女性には乗りにくい。

3人掛けのベンチシート。

すみれちゃんを真ん中に

3人で座る。

手を貸し、

すみれちゃんを乗せ、

シートベルトをしめる。

千尋も。

いつもは抱き上げるが…、

手を添えるだけ、

ベルトはしめた。


「行くね。」


「音楽…。」


千尋がCDを…。


「この車に

 乗ったこと

 あるの…?」


3人で出掛けた前回は 軽自動車だった。


「無いよ…。

 養老乃瀧でも

 いい?」


すみれちゃんは

何かを悟った様だった。

店までは

学校での話をしてくれた。

千尋との掛け合い。  友紀がつっこんだ。  店はわりと近くに。  店には千尋と以前来た。

混んでいた。

テーブル席に着く。  千尋は緑茶割

すみれちゃんはジュース、

ノンアルコールビールを

友紀は注文した。

3人でメニューを

楽しく覗き込む。

千尋の好物の

エビの塩焼きなど

4、5皿注文した。  飲み物が来た。


「乾杯!」


2人には馴染みの

大声での乾杯。

食べ物が来るまで

修学旅行の話を

聞いた。

嬉しそうに話してくれた。

楽しい時間。

千尋も微笑んでいる。

あの頃の

友紀の大好きな

笑顔では、ないが…。

エビが来た。

友紀が殻を剥こうとする


「熱いから…、

 後であたしが…。」


料理を食べながら

笑いあった。

ふとテーブルの端の

ペーパーが目についた。

3枚取ると


「鶴折れる?」


3人で折り始めた。           

「あれ~?」


なかなか上手くいかない。

わいわいやっている

3人のテーブルを

店長さんも

ニコニコして

見ていた。

3羽の鶴が出来た。            

「上手く出来ない。」


「そんなことないよ。」



「お店の人に

 聞こう。」



友紀は近くの店員さんに



「どれが上手?」



女性は千尋の鶴をさした。



「次は?」



友紀の鶴をさした。            

「大人が作ってるか   らね。」



「かわいい感じが

  でてる。」



すみれちゃんは

微笑んだ。

トイレに立った。

友紀は目で追う。

不思議な気持ち。

まるで自分の子供である。

千尋に食事をすすめる。

あまり好きでない食べ物。

食べたがらない。

友紀は自分の箸で

千尋の口に

食べ物を運んだ。

その時トイレから

すみれちゃんが

戻って来た。

少し気まずい空気   が流れた。



「少し、カラオケに。」



千尋が。

3人は店を出た。

遅い時間。

すみれちゃんのことが

気になりながらも

一緒にいたかった。  3人で

もう少し

いたかった。

褒められたことではない、

だが、

今の友紀には…。

大事な時間、

大事な人たち。

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