大藪鴻大の独り言 ~連載を終えて~
kouri様の「Ib」をプレイした感想と最後の挨拶です。
ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。
~「Ib」をプレイしてみて~
「Ib」というゲーム、全てにおいてクオリティが高いです。ストーリー、キャラクター、謎解き、音楽、デザイン、ホラー要素……。独創性もあり、「これ、お金とってもいいんじゃないか」と思ってしまうほどでした。しかし、本当に有料だったら、出会えてなかったかもしれない(笑)。
キャラクターで印象的だったのは、やはりギャリーさんでしょうか。パッと見、イケメンなのですが、彼が喋ったときの衝撃と言ったら……。「イケメ……女!?いや、男?どっち!?」。読者の方にもこんな困惑ができるように、小説でもうまく表現しようかと思ったのですが、なかなか難しいですね。
メアリーも、なかなかいい味出してました。彼女がゲルテナの作品であることが分かっても、彼女がギャリーの命を奪おうとしても、どうしても、「いや、本当はメアリーだって悪くないだろ」と思ってしまう。そんな不思議なキャラクターでした。
「Ib」は、マルチエンディングになっています。大きく分けて、5つでしょうか。それぞれのエンディングにドラマがあり、そのドラマにはプレイした人の創作欲を駆り立てる力があるようです。
私が、二次創作である「Ib ~不思議な美術館~」を作成しているとき、様々な二次創作を見てみましたが、「Ib」から生まれる物語の可能性は無限大だなと感じました。今回、私は、「メアリーも悪いわけじゃないんだけどな。なんとかならないのか。」という思いから「Ib ~不思議な美術館」を作りましたが、他にも物語の生まれる余地はいくらでもあると思います。本サイトでも、いくつか「Ib」の二次創作が見られますよ。
「まだプレイしていないよ」という方。この機会に、ぜひ「Ib」を一度プレイしてみてはいかがでしょうか?
~最後に~
「Ib ~不思議な美術館~」の連載を終え、一息ついていた頃、読者の方から感想をいただきました。感想を下さった方々、本当にありがとうございます!
「自分もIbのファンです」、「ずっと読んでいました」、「こんなラストを待っていました」、「感動しました」等、読んでいて嬉しくなりました。
恥ずかしい話、実は私自身、感動のあまり泣きながら書いていました(おいおい、大丈夫かよ?(笑))。特に、「二人だけの秘密は友達の証」のところは泣きましたね。(自分で考えたのにか?(笑))
こんな純粋な話を、いつか書きたいなとずっと思っていました。私の物語は、いつもどこかひねくれてますから(笑)。kouri様の「Ib」に出会った頃、ちょうど勧善懲悪というか、真っ直ぐな話を書きたいと思っていたところでした。
そして、書き始めたのが「Ib ~不思議な美術館~」でした。初め、私は公表するつもりは微塵もなく、書いていたのも「ともだちのつくりかた」以降だけでした。タイトルも、「Ib ~みんなで脱出~」というものでした。
それで、自分で書いていて「どうせなら、初めから書いて物語として完成させてしまえ」と欲が出てきて、現在の「Ib ~不思議な美術館~」ができました。原作がよくできていたからか、とても満足できる作品になりました。その作品を投稿し、みなさんと共有できたことは大変嬉しく思っています。
最後に、原作「Ib」の製作者であるkouri様。「Ib」の二次創作の投稿の場を与えてくださった「小説家になろう」様。そして、この物語を読んでくださった読者の皆様に感謝の言葉を述べたいと思います。ありがとうございました。
イヴたち三人とみなさんが、どこかで再会できることを願っています。
それでは!