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アルケニアイル  作者: 犬助
二章 入学試験編
19/26

19話 連携と冷酷

「ねぇ、あなた。まだ、奴との肉弾戦に勝てる?」

「レンだ。無理。流石に木をへし折ることはできない。」

「魔法、使わないの?」

「あぁ、使うなら魔力だけだ。目眩まし程度しか役に立たないけどな。」

「それでいい。合わせて。」

 美雪はそう言い、ガリンに立ち向かっていく。

「おい、ちょっと。」

 レンは遅れながらも美雪の動きを見て立ち回る。

 美雪は階段一段分ほどの高さに氷を作る。

 しかし自分は踏まず、そのまま通り過ぎた。

 乗れってことか? 説明不足だっつーの!

 レンはそれに足をかける。

 すると、先にはもう一段高い位置に氷が作られた。

「階段か。」

 レンは、作られると信じて次の足を出す。

 案の定、狙い通りの場所に氷は作られる。

 美雪は、レンの足場を作りながら、ガリンに氷の塊を飛ばす。

 ガリンは二人を警戒した。しかし、レンは高く登り視界に収まりきらない。

「レン! 魔力。」

 美雪が声を上げた。

 レンの先にはもう足場は作られない。

 ガリンの真上から、レンは躊躇なく落ちる。

 美雪、俺を囮にしたな?

  なら、お前の想像を超えてやるよ。

 レンは魔力を拡散させた。小さい魔力を無数に作り、雨のようにガリンへ降り注がせる。

 ガリンはそれを避けず受けた。

「効くわけねぇだろ。そんな技。」

 ガリンとレンの距離は数メートル。レンは小さく息を吸った。

 魔力を一点に集中させろ。

 ブラフだ。馬鹿め。

 見上げるガリン、落ちるレン。

 レンは集中させた魔力を、顔面へ叩き込んだ。

「凍れ。」

 直後、美雪は魔法を唱える。

 ガリンは美雪の魔法により完全に凍らされた。

「アイシクルランス。」

 ガリンを覆う氷に美雪は氷の槍を打ち込む。

 氷の内部が赤く染まっていく。

「殺したのか?」

 レンは問う。

「心臓は避けた。死なないと思うけど、もうこれ以上は戦えないと思う。不満?」

「いや、いい。」

 レンは凍らされたガリンを見て、視線を落とす。

「強かった。じゃあな。」

 会場には雨が降り出した。

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