天敵
掲載日:2026/02/06
.......ようやく長い死闘が終わった。
奴らは私より身体が小さいとはいえ、一時の油断もならず、やはり何度かやられてしまった。
60万人ほどの命を手にかけてきた、紛れもない人類の天敵。文字通り万死に値する蛮行だ。
私は手に付いた血を拭きながら息をついた。
私の周りには先程殺ったばかりの奴らの死骸が転がっている。
私は少し煙が残っているあたりを見渡してにやりと笑った。
私の後ろ、ベランダの先にあるまだわずかに残っていたぐるぐる巻の線香は、ゆっくりと灰になっていった。




