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詩集:歌ヲ吐ク

歌エドモ

作者: 歌川 詩季

 読めても書けない漢字が多い。

 魂のひび割れを埋めるように

 ()けた言葉を流し入れる

 (アリ)の巣を沈める雨水みたいにしみわたっては

 それでもそのうち 乾いてゆくか


 地獄以外を楽園と呼べるめでたさに

 こめかみが()き切れそうだ


 歌エドモ (ウタ)エドモ

 いくら 歌エドモ この心は



 安穏(あんのん)恫喝(どうかつ)(やぶ)るように

 (きず)にすり込む塩を塗ろう

 ()でるてのひらさえ紙やすりにして(こす)りあげては

 それでもいつかは 瘡蓋(かさぶた)()


 寡黙(かもく)以外を饒舌(じょうぜつ)と呼んだ(にぎ)わいに

 奥歯ごとすり減っちまう


 歌エドモ (ウタ)エドモ

 いくら 歌エドモ この心に

 漢字、書くほうはあんまり得意じゃないや。


挿絵(By みてみん)

制作:ひだまりのねこ先生

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― 新着の感想 ―
ワイ、ぐぅぐる先生おらんとよう書けん(泣笑) 
30年前はネットも無く、分厚い辞書で調べて探しました。 あの当時の公立学校の先生は苦労して調べることを強要されましたね。 あの頃の先生は昭和体質が強かった。
昨今では、PCやスマホが身近になったことで、漢字を『自分で書く』機会が減っていますものね。 いざ漢字を書こうとしたら、『あ、あれ?』となってしまうことがしばしば……読めても書けない漢字があるの、大いに…
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