異世界の仕組み
遠藤さんはこの世界のことを話してくれた。
「まず、この世界には魔法があると話したね。
もちろん物理法則もあるから、通常は物理法則に従い、魔法で補うってのがこの世界の常識なんだ。
それに伴って移動手段の補助魔法が生まれたんだ。
それはとても強力で、次元さえ飛び越えてしまう。
うちの世界では、次元を飛び越えることは規制してないんだが、その"道"は閉じることを法としている。
でも、たまに閉じないやつがいてね、それを君たちが利用したってわけだ」
これ齋藤となおさんは理解できないだろうなあ。
「ねえ、たにしわかった?」
「え、逆になおなお分からなかったの?」
さすがたにし。無自覚な煽り。
「てことは、うちの世界にもこの世界の住人がいるってことか!」
「その通りだよ、齋藤くん。」
「でも、外見も変わらないし、文明も大して変わらないから問題は生じなかったんだよ」
いや、問題生じなかったらいいんかい。
「でも、普通なら"道"は見えないはずなんだが」
「"道"を見つけたのは誰かね?」
「はい、俺です」
「ちょっとこれに手を当ててくれないか」
「何ですか、これ」
「これは、体内の魔力を測るものでね、小さい頃ここに来たことがあるなら、魔力が君たちの世界の平均より高くなるんだ」
「うん、やっぱり」
「君はここにきたことがあるのか」