出入界管理局
「こちらへどうぞ」
「おい、つく。これどういうことだよ」
「よくわからん」
実際よくわからない。
異世界すらまだよくわかっていないのに、
出入界管理局だぁー、わかるわけがない。
とりあえず、銃出しとくか。
「管理監、お連れしました」
「おー、よくきてくれた。入ってくれ」
「私は、出入界管理局管理監、遠藤桃だ」
「えーと、智想高校後方支援部、月読宏弥です」
「同じく、大谷果菜です」
「同高校サッカー部、齋藤はやとです」
「同高校バスケ部、久保奈織です」
「さあ、自己紹介を済ませたところでまず謝らせてくれ。君たちをこの世界に導いてしまい、申し訳ない」
「あのー、そもそも何も飲み込めてない頭の弱いやつが2人いるので、そっち先でもいいですか?」
さすがたにし。的確な上に冷静。
さっきから、齋藤となおさんの魂が抜けている。
「おお、すまん。」
「想像通り、ここは異世界だ」
「そしていわゆる魔法という概念もある」
「魔法あるんですかー!」
おっとなおさん。意外と異世界好きなんだな。
「ってことは私も使えたり?」
「いや、多分無理だと思う」
「えー!なぜです?」
「その前に、なぜ君たちがここにきてしまったか、説明してもいいかね?」
「ああ、すみません」
そして彼女は、この世界の仕組みを話し始めた。