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魔法使いではないのです  作者: 澍雨日
異世界邂逅編
3/31

たにしの違和感

あの世界はなんだったんだ。

この世界とは似ても似つかない場所。

とりあえず、たにしに聞いてみるか。


たにしは、文武両道で容姿も良かったので、うちの学年では有名な人物だった。

そんな彼女と俺は、後方支援部という部活で知り合った。

この部は、うちの高校の代表的な部活で、他の部活へのマネージャーの派遣からアナライズまで、何でもやるが、モットーだ。

何でもやるからこそ部活は厳しく、仮入部が俺とたにしと齋藤となおさん、正式入部したのが、俺とたにしだった。


もう部活終わったかな。

部室を覗くと、たにしが1人でいた。


「なーにしてんの?」


「良からぬ気配がしたから、監視カメラ見てた」


「あれ、うちそうゆうのあったっけ?」


「部費で買って、フロアごとにつけといた」


「何してんだよ」


「学校の治安守るためには当たり前」


「たにしのせいで、荒れてる気がするわ」


「で、なんのよう?」


「あ、いや、もし平行世界に行ったとしたらどう思う?」


「は?」


いや、まあそういう反応だよな。

どういえば理解してくれるだろうか。


「あーそういうことか」


「ん?」


「空間が歪んだのがお前のせいだったんだってこと」


「いや、意味がわからん」


「お前が言い出したんでしょ」

「いい?監視カメラが空間の歪みを検知したから、今私がこうやって解析してるの」

「で、解析できなかった犯人がここにいるの」


「たにしって、空間の歪みわかるのか?」

「それに、驚きなんだが」


「天才なんで」

「てか、付き合い長いんだから知っとけや」


「言うて、今年2年目な」


「とりあえず、つくは次元が飛んだんだな」


理解されて嬉しいが、

たにしの理解力がもはや怖い。

てか、たにしって何者だ。

まあ何でもいいか。


「そんなとこかな」


「じゃあ、明日その案内して」


「え、まさか行くの?」


「うん」


えー。

もうあの世界怖くて行きたく無いんだが。

たにしも怖いけど。


「行くなら、齋藤となおさんも一緒な」

「暴走したたにしを俺は止められない」


「暴走しないし」


「ほんとかよ」


「じゃあ、明日よろしく」

「今日は帰る。さようなら」


「はい、さようなら」

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