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異世界転移
ここは東京のどこだ?
都心の学校に通っていたとはいえ、渋谷くらいしか遊んだことのない俺は、ここがどこかわからない。
いや、待てよ。
あたり一面を見回してみる。
ここは東京か?
あまりにも高層ビルが高すぎる。
人も車も同じっぽいのに、何かが違う。
「そうだ、スマホ。」
スマホを開けて、現在地を確認する。
現在地が指すのは、東京都渋谷区。
でも地図と建物が全く一致しない。
なんじゃこりゃ。
「俺はどうやって帰ればいいんだ?」
とりあえず、建物を見て回ろうと思った。
建物の中の店舗はあまり変わらないようだ。
コンビニもあるし、ファストフードもある。
とりあえず何か買おうかな。
あ、QR使えんのかな。
その時、警察っぽい人に話しかけられた。
「ちょっと君、いいかな?」
「はい」
「君困っていることは無いかな?」
おお、渡りに船だ。
というか、そんなに困ってるようだったか?
「実は、帰り道がわからないんです」
「ああ、やっぱりそうか」
やっぱり?そう思った瞬間、
俺は教室に立っていた。